吉祥寺ミニシアターの未来

地元吉祥寺に昨年10月、「ココマルシアター」と呼ばれるミニシアターが誕生しました。吉祥寺LOFTの向かいに立地、以前は飲食店があった記憶があります。正式名称は「ココロヲ・動かす・映画館◯」、何とも風変わりなネーミングです。誕生まで度重なる延期があったりして、前評判は必ずしも芳しくありません。オープン後、何度かシアター前を通りましたが、内装がいかにもチープな印象で現時点で入場には至っていません。

そんななか、7/28からふたりのフランス人監督が2009年に製作したドキュメンタリー映画”La Vie Murmuree”(邦題「日々の呟き」)が「ココマルシアター」で上映されると知り、近々足を運ぶことになりそうです。

「ココマルシアター」は、クラウドファンディングで資金調達を果たしたものの、7度もオープン延期を重ねた曰く付き映画館(1Fの座席数31)。オープン後もフロアスタッフの接客態度や上映スタッフの不手際が指摘されたりと、地元ではもっぱら炎上シアターとして悪名を馳せる存在。クラウドファンディングに応じた出資者の怒りも手伝って、前評判は最悪でした。この度、没後70年のアニバーサリーイヤーに合わせ、邦題を「太宰」と改題し上映に漕ぎつけた点に注目、特別鑑賞券を購入し、あとは足を運ぶだけです。

TOHOシネマズをはじめ視聴環境の頗る整った映画館がひしめく東京で、こうしたミニシアターに未来があるのかどうか?今年の冬には、吉祥寺パルコ地下2階に計300席を設ける「アップルリンク吉祥寺パルコ」も誕生します。こうしたインディペンデント系配給会社が運営するミニシアターに期待を寄せる観客のひとりとして、この際、地元ミニシアターの現況を冷徹な眼で評価してみようと思います。