横山幸雄ピアノコンサート&ディナー@Ristorante PEGASO

昨夜は知人のご招待で高樹町交差点からほど近い場所にあるイタリアンレストラン、Ristorante PEGASOに出掛けました。この日は、ショパンコンクール最年少受賞者として知られる横山幸雄さんがプロデュースしたレストランで氏のピアノ演奏を聴いてから、ディナーを愉しむという趣向でした。当日の演奏曲は、行ってみてのお楽しみのようです。


2011年には、ショパン独奏曲全212曲をほぼ1日かけて暗譜で弾きこなして自身の持つギネスレコードを更新した横山さんのことですから、どんな演奏が聴けるかと胸を膨らませて開演のときを待ちました。最前列には老夫婦が何組かいらして、自分たちはグランドピアノを背後から覗き込めるアングルの特等席で待機。ほどなく、明るいブラウンのスタインウェイと同系色のパンツを履いた少しカジュアルないでたちの横山さんが現れると満場の拍手。一曲目は、この日が誕生日というゲストSさんのリクエストで、ベートーベンの三大ピアノソナタのひとつ「月光」でした。知人のお父様も生前、「月光」をリクエストして楽しんでいらしたとか、奇遇ですね。お隣のご母堂も聴き惚れていらっしゃいました。

1時間を超える演奏を優雅なサロンを思わせるレストラン2階で聴く、こんな贅沢な時間の過ごし方はありませんね。横山さんは都度演奏曲のご紹介もして下さるので、普段はクラシックと無縁のゲストも楽しめると思いました。ご披露された曲目は以下のとおりです。この日(10/17)は奇しくもショパンの命日、締めくくりはショパンのバラード4曲でした。個人的には、ドビュッシーのプレリュード第2巻の「花火」(難易度の高い前奏曲です!)の華麗な演奏が強く印象に残りました。久しぶりに聴くドビュッシーは本当に新鮮でした。

🎵「月光」(ベートーベン)
🎵🎵「花火」「喜びの島」(ドビュッシー
🎵🎵🎵「バラード第1番〜第4番」(ショパン

素晴らしい演奏のあとはフルコースのディナー、堪えられませんね。メインは島根産かつべ牛シンタマの炭火ロースト、鎌倉野菜をふんだんに使ったお料理も絶品でした。

今年は7月以降、うんざりするような出来事も重なり気分的にはすっきりしない毎日でしたが、10月に入って運気も好転したようです。歳末に、また知人を誘って出掛けるつもりです。