GLP投資法人(3281)の上場

12/21の今日、シンガポール政府投資庁が実質筆頭株主のGLP投資法人東証に上場しました。GLPはすでにシンガポール証券取引所に上場しており、スポンサーのGLPグループは日本及び中国で最大の賃貸用物流施設の保有者でもあります。

安部政権が打ち出す金融緩和策への期待から、このところ、不動産関連株物色の流れに乗って、J-REITの株価は連日高値を更新しています。GLPの上場初日の株価は、公募価格60500円を3.3%上回る62500円で寄り付き、その後も続伸し順調な滑り出しを見せました。売出時に少しまとまった金額で応募し成り行きを注目していただけに、期待を裏切られずに済みました。ホッと一息というところです。

J-REIT銘柄にも日本ロジスティクスファンドなど物流施設に特化した投資法人が複数ありますが、GLPは不動産賃貸収入に加え減価償却費の一部も投資家配当に回すという点で変わり種REITと云えます。海外では一般的なスキームながら、日本では初の試みです。結果、5%前後の配当が通例のJ-REITにあって、GLPは6%を超える高配当を実現します。将来の修繕負担が少ないロジREIT故の特徴と考えていいでしょう。

この新型スキーム、来年にも上場が予想される米プロロジスなどが追随するかどうか動向が注目されます。