KOBUKURO STADIUM LIVE 2010 @ 味の素スタジアム


気掛かりだったお天気にも恵まれコブクロ初のスタジアムライブを観に味の素スタジアムに行ってきました。開演は16;30からでしたが1時間前にスタンド席入りしてインドア・コンサートでは味わえない雰囲気を楽しむことにしました。アリーナ席にはてるてる坊主をあしらったTシャツ姿の熱心なファンの姿が目立ちます。スタンドは空席も多くまだら模様でしたが、やがて開演時間が迫ると会場は溢れんばかりのファンで埋め尽くされていたのでした。スタジアムの大屋根に切り取られた穹が黄昏どきを迎え少しずつグラデーションする様子を眺めながら聴くコブクロサウンドは格別でした。8/25にリリースされたばかりの『ALL COVERS BEST』からは「いつまでも変わらぬ愛を」や「奇跡の地球」が披露され、缶コーヒーのTVコマーシャルで流れる「I LOVE YOU」の弾き語りが始まると会場は水をうったように静まり返り美しい旋律に酔い痴れました。亡き母のために作詞・作曲されミリオンセラーにもなった『蕾』(『東京タワー』の主題歌でしたね)を熱唱する場面では小渕さんの目に涙が光っていたように見えました。売れなかったインディーズ時代を振り返りながら<季節を味方につけるしかなかった>と語る小渕健太郎さん、きっとローカル局を行脚しながら少しでも曲が流れるようにと四季折々の歌を紡いでいたのでしょう。超売れっ子になった今もストリートライブに明け暮れひたむきにメジャーデビューを夢見た昔を忘れない姿にファンは共感し、彼らの歌に心から耳を傾けるのです。唯一残念だったのは、絢香XKOBUKUROのコラボ曲「Winding Road」や「桜」が聴けなかったことです。3時間を超えるライブのエンディングは新曲「ブルーバード」、深まりゆく秋にいかにもふさわしいバラードでした。