「オレンジワイン」 vs 「赤ワイン」

「芸能人格付けチェック」は妻が好きな番組のひとつ。お正月特番だけかと思っていたら、先週、<BASIC~春の3時間スペシャル~>が放映されることに気づいて、録画しておきました。<BASIC>篇だけあって、チェック1は「赤ワイン」と「白ワイン」を飲み比べ、どちらが「赤ワイン」かを当てる問題です。

普段からワインを嗜む人なら、決して間違えようのない問題に見えますが、参加6チームで正解したのは1チームだけ。お笑い芸人はともかく、参加者には常日頃から高級店に出入りしていると思しき一流芸能人も含まれていますので、驚愕の結果です。お茶の間の視聴者は実際に試飲できないので、不正解だった芸能人を見下す資格はありません。参加者は目隠しされている上、試飲できるのはごく少量ですから。

テレビに映った「白ワイン」の色が琥珀色に見えたので、ピーンと来ました。「赤ワイン」と誤認させられたのは「オレンジワイン」だったのです。琥珀(amber)色ですから「アンバーワイン」と呼ばれることがあります。通常、「白ワイン」は果皮や種を取り除いてから粉砕されます。ところが、「オレンジワイン」は白ブドウを使いながら、果皮ごと醸造されるので鮮やかなオレンジ色が抽出されるというわけです。

「黒ブドウ」から作られるのが「赤ワイン」、「白ブドウ」から作られるのが「白ワイン」だと知っていても、醸造法が同じだとすると、「赤ワイン」と「オレンジワイン」をブラインドテイスティングで区別するのは簡単でないのかも知れません。

イタリアワイン専門店TUSCANYが番組で使用されたワインを紹介しています。「白ワイン」だと誤認されたのは、スペイン・カナリア諸島産の「ベンヘティント」。ブドウ品種はリスタンプリエト種主体だそうです。先ずはめったに宅飲みすることのないジョージア産「オレンジワイン」を早速発注したので、近々、飲み比べてみることにします。因みにオレンジワインの産地・ジョージアは、ワイン発祥の地として知られています。