父の日サプライズ!

父の日に息子ふたりから粋なギフトが届いて驚いています。家族間ならプレゼントだろうと思われる方もいるかも知れませんが、ギフトには「価値ある贈り物」というニュアンスがあるので、敢えてそう記すことにします。ギフトの中身は、赤ワイン(長男から)と国産鰻(肝付き)にモンベル製Tシャツ(次男から)でした。一見、ありふれた品に思えますが、父親の嗜好をよく心得た選択だったのです。

赤ワインに添えられたタグには、"Unforgettable memories in the sea"とあります。メーカーの公式サイトを覗いて、南伊豆の沖合・水深15mで熟成されたワインだと知りました。ワインには詳しいつもりでしたが、まったくの盲点でした。沈没船から引き揚げられたシャンパーニュが高値で落札されたケースもあるくらいですから、海底は高級ワインセラー並みの熟成に適した環境を持ち合わせているのかも知れません。グレーの包み紙にくるまれたボトルには石灰藻や砂が付着していました。海の自然が育んだ世界にたった1本しかないワインボトルです。ワインセラーで少し寝かせてから味わうことにしたので、海底熟成ワインについてはここまでです。

次男が贈ってくれた鰻は大好物。家族団欒の食卓の記憶を覚えてくれていたのでしょうか。ストライクゾーンど真ん中のギフトです。Tシャツは、次男が休暇で白神山地を訪れた際、道の駅津軽白神で買い求めたオリジナル商品でした。こぎん刺しを世界に発信している山端家昌氏のデザインだそうです。このギフトも父親のライフスタイルに即した心憎い選択です。

貰ったプレゼントやギフトに難癖つけるほど野暮なことはありません。一方、プレゼントやギフトの中身に自ずと優劣が生じるのも厳然たる事実です。相手に喜ばれる贈り物を選ぶのは意外に難しいものです。ちょっとした手土産にしても、受け取った側は相手の気配りや心遣いを敏感に感じるものです。悩ましいのは価格の問題です。便利なネット通販全盛時代ですから、プレゼントやギフトを贈る側もありふれた品なら価格はガラス張りだと思っておくべきです。

もうすぐお中元シーズンです。お中元選びの達人をめざそうではありませんか。