ルーデュモンのボージョレ・ヌーヴォー(2022年)

コロナ禍のせいでこの2年、ボージョレ・ヌーヴォー解禁日(11月の第3木曜日)のお祭り騒ぎはすっかり鳴りを潜めてしまいました。行動規制も解除された今年は、ちょっと贅沢なボージョレ・ヌーヴォーを注文してあります。造り手は、ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエ氏が認めた日本人醸造家仲田晃司さんです。今年は限定特別仕様で「Lou Dumont 2020V」の赤ワインすべてのAOPの熟成に使用した樽を使ったのだそうです。税込4400円の代物です。解禁日の今朝、ENOTECAオンラインショップの在庫を確認してみたところ、仲田さんのボージョレ・ヌーボーは見事に完売でした♫。今夜は、仲田さんのボジョレ・ヌーヴォーで乾杯です♫。

ボージョレ・ヌーヴォーに使用されているブドウ品種は「ガメイ」という黒ブドウです。果実味豊かな点がボジョレー・ヌーヴォーの最大の持ち味です。今年は天候に恵まれぶどうが理想的に完熟したのだそうです。そんなグレートヴィンテージにふさわしいようにと仲田さんがこだわったのは特製エチケット(現代美術家ジェラール ピュヴィス)と重厚なボトルです。

2022年のボージョレについて仲田氏は次のように述べています。

★6月も晴天続きで、乾燥による水不足が心配されはじめましたが、必要な時に必要な量、まさしく恵みの雨が降りました。病害もなく、雹も降らず、完璧な6月となりました。★高台区画ゆえの開花時の昼夜の温度差によって、今年もクリュール(花ぶるい)が多く発生し、大部分のぶどうがミルランダージュ(非常に凝縮した小粒のぶどう)になりました。★私は2006年から公式にヌーヴォーを造りはじめたのですが、7月上旬の現時点までで言えば、今年は2015年や2019年はもちろんのこと、過去最高だった2020年ヴィンテージをも凌駕する、「神がかった年」です。★1ヶ月半後の収穫までこのまま理想的に推移すれば、私の過去17ヴィンテージの中で最高品質のワインになるのはもちろん、ボージョレ全体でも、「過去100年間で最良のヴィンテージ」を「上書き」することになると思います。