昨日、造幣局オンラインストアから新製品の案内が届きました。大蔵省造幣局は2003年に独法化され、今は独立行政法人造幣局と呼ばれています。職員の身分は国家公務員です。貨幣だけでなく勲章や褒章も製造するれっきとした国家機関ですから、かつてのような威厳ある名称の方が望ましいのではないでしょうか。
案内メールに記載してあった新製品は次の2種類の貨幣セットです(括弧内は税込・送料込みの価格です)。
- ワンピース2022プルーフ貨幣セット(15500円)(予定数30,000セット)
- ワンピース2022貨幣セット(2900円)(予定数80,000セット)
貨幣セットになじみのない方のために講釈しておきます。毎年、造幣局は新年度に発行される未使用の5百円から1円までの6種類の通常硬貨に丹銅製年銘板1枚を加えた貨幣セットを発売しています。この貨幣セットが誕生したのは1969(昭和44)年に遡ります。当初は海外向けに製造されたものでしたが、1975年からは国内でも販売されるようになりました。1987年からは、通常の貨幣セットとは別に、硬貨の表面を鏡のように磨き上げた特別仕様のプルーフ貨幣セットが販売されています。こちらは見た目も大変美しいのでコレクション・アイテムとしても大変人気があります。製造数が少なかった昭和62年や平成15年のプルーフ貨幣セットは高値で売買されています。
6種類の流通硬貨の合計金額は666円ですから、プルーフ貨幣セットの価格は貨幣価値だけでは計れません。今回のワンピース2022プルーフ貨幣セットは、記念プルーフ貨幣セットに分類されます。『ONE PIECE』連載25周年を記念したプルーフ貨幣セットには、下のようなルフィデザインの銀メダルが含まれ、特製革ケースにはONE PIECEの世界で流通する基軸通貨「ベリー」があしらわれています。造幣局も意気なコラボを企画したものです。『ONE PIECE』ファンなら垂涎の的ではないでしょうか。ファンならずとも、自分のように稀少性やパッケージのデザイン性に着目して購入を検討する人もいることでしょう。
抽選販売ですので申し込まないと始まりません。果たして抽選結果はどうなりますやら。