ピエモンテ州を代表する造り手GAJAの宅飲み

宅飲み(家飲み)は専らボルドー、夏場はこれに清涼感を求めて泡が加わります。いずれも1ボトル当たり、価格は1500円~2000円ではないでしょうか。ホームパーティの機会でもあれば、セラーに寝かせてあるとっておきのワインを抜栓するのですが、このご時世ですから辛抱するしかありません。ワインラヴァーの鬱憤は日増しに高まるばかりです。巷間、巣ごもり需要が追い風となって、普段より上質のワインを飲みたいというニーズが高まっているのだそうです。

先月、近所のT百貨店ワイン売場から誘惑のDMが舞い込み、24セット限りだというGAJA(ガヤ)ピエモンテ3本セットに手を出してしまいました。GAJAは、「イタリアワインの帝王」との異名を有するピエモンテ州きっての造り手です。その歴史は17世紀半ばにまで遡ります。ガヤスタイルは脈々と子孫に受け継がれ、4代目そして現当主5代目アンジェロ・ガヤが革新的な設備や技術を積極的に採り入れ、GAJAの世界的評価を確立することに成功しました。GAJAのフラッグシップと言えば「バルバレスコ」。

3本セットの内訳は次のとおりです。

バルバレスコ2017年(写真左)
ダグロミス・バローロ2016年
シト・モレスコ2017年(写真右)

バルバレスコ」と「ダグロミス・バローロ」はいったんセラーに格納し、比較的安価な「シト・モレスコ」を抜栓しました。因みに購入した「バルバレスコ2017年」はネッビオーロ種100%(14の畑から収穫したぶどうをブレンド)に戻っています。「シトモレスコ」は土着品種ネッビオーロとバルベラにメルローブレンドされているので、赤系果実風味が豊かで華やかな印象です。価格帯も妥当な線でちょっと贅沢な宅飲みにはもってこいのGAJAではないでしょうか。バランスの良さが持ち味のGAJA、俄然、カベルネ・ソーヴィニヨン主体で作られる「ダルマジ」も気になってきました。