新緑の三頭山・槇寄山登山(起点:都民の森→終点:数馬バス停)

来週はいよいよ関東も梅雨入りで間違いなさそうです。束の間の晴れ間を利用して、週末、三頭山(みとうさん)の登山口になっている<都民の森(正式名称:東京都檜原都民の森)>へ。都民でありながら、過去、一度も訪れたことがないスポットです。その開設は1990年5月に遡ります。新宿からJR五日市線に乗車し終点武蔵五日市駅で下車、西東京バスに乗り換え約1時間、電車・バスを乗り継いで2時間以上かかるため、足が遠のいていたわけです。ホリデー快速あきがわ1号が終点に着くと、殆どの乗客が西東京バス1番乗り場へと向かうのですぐに長蛇の列ができました。急行バス2台はあっという間に満席でした。

奥多摩三座の一角、三頭山(みとうさん)(標高1531m)は登ってみれば山頂の眺望抜群で、総じて満足度の高い山行となりました。アクセスに時間をかけた甲斐はあると申し上げておきます。起点となる<都民の森>の一番の魅力は広大な敷地の半分を占めるブナ林。「ブナの路」と呼ばれる登山コースが整備されていて、森林浴を満喫できること請け合いです。

今回は、もうひとつの見どころ「三頭大滝」方向へ進まないで、鞘口峠、見晴小屋を経由して、山頂をめざしました。三頭山はその名のとおり、東峰(三角点あり・展望台閉鎖中)・中央峰・西峰と3つの峰があって、最高峰は中央峰になります。立派な山頂標識があって広く平らなスペースのある西峰が休憩(ランチ)スポットにうってつけです。北面にこれまた立派な山座同定盤が設置されていて、左手から雲取山、七ツ石山、鷹ノ巣、六ツ石山、川苔山、御前山を望めます。南を振り返れば、冠雪もごくわずかになった初夏の富士山が見えました。大沢山(1482m)を過ぎるとセミの大合唱、ブナなど落葉広葉樹林帯に生息するエゾハルゼミの鳴き声に耳を澄ませながら足を進めます。

ランチは南に視界の拓けた槙寄山(まきよせやま)(1188m)山頂で富士山を眺めながら頂きました。携行したクッカーでお湯を沸かして、日清カップ麺(カレーヌードル)を作って食べました。たまたま、ベンチのお隣さんもカレーヌードル(エースコック)、言葉を交わさなくてもお互い食べるモノが気になります(笑)。気温がさほど上がらなかったので、温かい食べ物で正解でした。

あとは終点仲の平バス停をめざしてひたすら下山。ヤマケイアルペンガイドでは仲の平バス停を終点とするモデルコースが紹介されていますが、大平分岐で数馬方面へ下った方が賢明です。仲の平バス停よりも広い降車場のある数馬バス停の方が視認しやすくトイレも屋根付き小屋も完備されているからです。予定より小一時間早く下山してしまったので、数馬バス停でのんびり休憩。14:51のバスでJR武蔵五日市駅へ。運よく、始発のホリデー快速あきがわ2号(15:55発)に乗車、帰路に就きました。