居心地もサービスも極上のスターバックス リザーブ®ロースタリー東京@目黒区青葉台

週末、2年前目黒区青葉台にオープンしたスターバックス リザーブ®ロースタリー東京を訪れました。この施設は、開業直後、整理券配布に最大6時間待ちだったというスタバの大規模旗艦店で世界にたった6ヶ所しかありません。ロースタリー(Roastery)とはコーヒー豆の焙煎所のことですから、旗艦店は厳選高級コーヒーの生豆を焙煎する工房でもあるのです。貫禄のデビューを飾った4階建ての旗艦店には、コーヒーだけではなくティー(TEAVANA)やアルコール類(ARRIVIAMO BAR)を提供する専門フロアが設けられています。

コロナ禍で入場制限をしているせいもあって、15時30過ぎに整理券を受け取ると<75分待ち>でした。待ち時間が近づくと登録したメルアドに連絡が入るので、安心して付近を散策できます。この日、旗艦店から徒歩圏の西郷山で河津桜を見たり代官山蔦屋書店に立ち寄ったりしていたら、あっという間に呼び出しがありました。待ち時間は思ったより短い1時間でした。

まず眺望の良さそうな3階に席を確保してから1階に戻り、サイフォン仕立てのコロンビアサンロケ(850円+税)と苺のタルト「クロスタータ フラーゴラ」(780円+税)を注文しました。注文前に多少並ぶことになりますが、その間、店員が提示するQRコードスマホで読み取ってメニューにアクセス、あらかじめ品定めをしておきます。抽出に少し時間が掛かるので、呼び出しチャイムを携え席に戻って待機です。ほどなく、注文の品が出来上がります。

提供される厳選コーヒーのクオリティについては最近当ブログで言及したことがあるので、今回は木の庇をせり上げるスタイリッシュな建物(外観設計:隈研吾)だけではなく、細部にこだわった内装についてご紹介しようと思います。

入店して圧倒されるのは天井までそそり立つ巨大なカッパーキャスクです。外部の銅製パネルはすべて手打ちだそうです。キャスクの周りには2100枚の桜の花びらがあしらわれ、目黒川の桜へのオマージュになっています。最上階から階段で下っていくと、白磁ティーカップが所狭しと貼りつけられた<ティーカップウォール>が現れます。別の壁面には世界中のコーヒーラベルが隙間なくディスプレイされています。折角ロースタリーを訪れたら、一箇所に留まらないで、隈なく歩いてみることです。天井を見上げれば、折り紙のような形状であることに気づかされます。

開放感溢れる空間全体がサプライズの連続なのです。まだ小寒いこの季節ですから、屋内でコーヒーを愉しみましたが、春本番ともなれば、北側にせり出した温かみのあるテラス席(杉材の合板)をめざすべきです。そこから眺める目黒川の桜並木は想像を絶する極上の光景に違いありません。

コーヒー豆を意匠にしたエントランスの把手を握って戸外に出れば、ロースタリーが夜の帳に浮かび上がって見えます。スタッフの接客も満足いくものでした。スターバックス リザーブ®ロースタリー東京は、コーヒー片手に贅沢な時間を過ごしたい珈琲通には堪えられないスポットなのです。

P.S. 充実したグッズ売り場で購入した<ハンドルグラスマップ>にコーヒーを注ぐと、写真(下)のようにエッチングされたマップが浮かび上がります。