しぶや黒田陶苑の2020年「鈴木都展」初日、家内に頼んでぐい呑の物色方々、現地に足を運んでもらいました。今年で3回目の個展だそうです。2年前、しぶや黒田陶苑恒例の「双頭ノ酒器展」で鈴木都(すずきしゅう)さんの美濃唐津と出会ってひと目惚れ!爾来、この作家さんの作品が気になって、ギャラリーから案内が届くたびに、展覧会に顔を出してきました。
茶道のたしなみがないので立派な茶碗には手を出せませんが、ぐい呑ならお財布と相談しなくてもポケットマネーで何とかなりそうです。そんなわけで美濃唐津にはじまり、これまで瀬戸黒と赤志野のぐい吞を手に入れました。こうして仲秋を迎えると、手持ちのぐい呑では飽き足らず、新作のぐい吞で一杯傾けたくなるものです。
今回は、猩々志野や紫志野に狙いを定め、黄瀬戸も(好みの品が)あればというスタンスで臨みました。仕事で手が離せないので、家内にスマホで撮影した写真を転送してもらって、リモート品定めさせてもらいました。便利な時代になったものです。形状は歪みのある沓形(くつなり)が好みです。あらかじめ、家内に希望を伝えておいたのが幸いして、願いどおりの品を入手することができました。購入したのは次の3点です。写真左手から
◎ 黄瀬戸ぐい呑
◎ 紫志野ぐい呑
◎ 紫志野片口
お目当てのひとつだった猩々志野(以前、個展で目にした作品もアップしておきます)は、在廊のご本人曰く「釉薬が入手できず、今回は出品できなかった」ということでした。購入したぐい吞2点はいずれも思ったより大ぶりで存在感抜群です。ぐい吞を買ったその足で、家内が新潟・大洋酒造の生原酒「純米吟醸大洋盛」もゲット、早速、酒の肴をお伴に宴の始まりです。魯山人の言葉に倣えば、「酒器は着物」ということになります。加水されていない力強い生原酒の味わいを、ぐい吞が存分に引き立ててくれました。片口は目だけで愛でるに留め、次回、友人でも招いてご披露するとしましょうか。