しぶや黒田陶苑の大酒器展2021~今年は一部抽選販売に~

毎年1月、しぶや黒田陶苑で開催される<大酒器展>に足を運ぶことにしています。人気現代作家の趣向を凝らした新作酒器が一堂に会する得難い機会ですから、特に初日は、熱心なファンが詰めかけて行列ができます。HPにはこうあります。

唐津・志野・織部備前・萩・色絵・青瓷など、人気現代作家の新作酒器が一堂に展示され、年初めを祝うような華やかな展示会です。今年は全国の作家31名に出品して戴く他、巨匠作家の逸品も取り揃えております。

コロナ禍が猖獗を極める今年は、混雑回避の観点から、入廊制限措置が講じられていました。初日の11時過ぎに覗いてみると、すでに10名ほどの行列ができていました。入廊前に体温測定とアルコール消毒を済ませます。例年、問い合わせが多いという4人の作家さんについては、先着順から抽選販売に変更されていました。11:00~15:00の間に2点まで希望を申し出て、当選すれば1点購入できるということでした。

抽選対象になった作家さんの略歴を紹介しておきます。

【隠崎隆一】
1950年生。1973年大阪芸術大学卒後、伊勢崎淳に師事、1985年に備前作家として独立。毎日芸術賞や金重陶陽賞等受賞歴多数。

【スナ・フジタ】
藤田匠平(1968年生・京都市立芸大大学院卒)と山野千里(1977年生・同左)による陶器制作ユニット。

【瀬戸毅巳】
1958年生。1981年東京造形大学彫刻家卒、1982年愛知県立窯業訓練校修了、1996年初個展、曜変天目の再現に取り組む。

【見附正康】
1975年生。石川県加賀市出身、1997年石川県九谷焼技術研修所修了、福島武山に師事、2006年経産大臣指定工芸士、2007年独立。

以前から気になっていた2人の作家さんの作品に札入れして、会場をあとにしました。果たして2021年のくじ運や如何に?