手取川(山廃仕込純米酒・ひやおろし無濾過生詰)をぬる燗で味わう

ここ数日、外気温は15度前後。半袖生活から一転、長袖シャツにパーカーが普段着になりつつあります。昨夜は、急に燗酒が飲みたくなって、傘をさして近所の碇屋酒店へ赴き、石川の銘酒「手取川(てどりがわ)山廃仕込純米酒 ひやおろし無濾過生詰」(720ml)を買い求めました。

蔵元は「吉田酒造店」、今年で創業150年を迎えた老舗です。手取川は白山を水源とする日本有数の急流河川で<石川>の通称で呼ばれた時代もあるそうです。石川県を代表する河川がブランド名「手取川」になったというわけです。

銘酒の関連サイトでこんな説明を見つけました。

<<吟醸王国、石川県を代表する名醸蔵「手取川」の山廃純米のひやおろしです。夏の暑さを越え、酒質も充分に熟成し最も飲み頃を迎えた日本酒の秋の味わいです。酒蔵に漂う乳酸菌を取り込むという昔ながらの山廃酒母を用い、 原料米は麹米に兵庫県産「山田錦」、掛米に石川県産「五百万石」に用いて60%精米、金沢酵母で仕込んだ山廃純米を秋口まで熟成させたひやおろしです。最も秋上がりするといわれる山廃純米の醍醐味をお楽しみ頂くため、無濾過で生詰めした限定醸造です。

穏やかな甘みと酸が調和し、凝縮された旨味を伴った心地よいコクを持ちながらキレも良く、しかも若干の華やかな香りが感じられます。山廃純米の秋上がりらしい芳醇で味わい深い辛口に仕上がっています。15度くらいに冷やして召し上がり下さい。また、ぬる燗にして頂くと芳醇な香りが更に生きてきます。
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関連サイトの勧めに従いちろりでぬる燗(40℃)にして、先日購入したばかりの紫志野片口(鈴木都作)を初使い。お揃いのぐい呑で味わう「手取川」は格別でした。写真のように口造りがやや厚めの紫志野ぐい呑で味わうと、冷酒よりも燗酒の方が香り豊かで美味しく感じられました。これから日本酒の美味しい季節、とっておきのぐい吞で燗酒を愉しむとしましょうか。