持続化給付金入金までの長い道程

持続化給付金申請開始日(5/1)の翌日午前中に、同給付金事務局HPから申請手続き(一般)を行いました。申請番号は21万台。当初、2週間を目安に資金交付するという話でしたが、6/2付けで入金になるまで結局丸1ヵ月掛かったことになります。足取りは以下のとおりです。

5月2日 申請

5月18日 添付書類不備のメール受領・即日訂正(マイページに赤枠が現れる)

6月2日 入金(赤枠消滅) 

5月29日に梶山経産大臣が初日申請分の9割近くは振込み済みだと発言していますから、2日目申請だったマイカンパニーは二番手相応の入金時期だったようです。その間、添付書類の不備を指摘されていますが、確定申告書別表並びに法人事業概況説明書にPWを付したのが失敗でした。ファイル名にPWを冠しておいたのですが、事務局には気づいてもらえませでした。申請の際、通信欄がないのでファイルが開けられない=不備とされたのでしょう。持続化給付金事務局HP(写真下)の出来栄え自体は予想した遥かにより良く出来ています。添付書類さえ用意しておけば、5分あれば申請を済ませられます。それでも、PC操作に慣れない高齢者にとってはハードルは高いのかも知れません。

現時点で150万件超の申請が殺到し、すでに100万件は入金されたそうです。幸い、マイカンパニーはコロナ禍の影響をもろに被る業種(飲食業等)ではないので気長に待っておりましたが、資金繰りの厳しい中小零細にとっては入金まで1ヵ月もかかるのではたまったものではありません。まさに死活問題です。<持続化給付金>とリアルタイム検索すると、「コールセンターに電話しても埒が明かない」、「スピード感が全くない」、「初日申請なのに飛ばされている」などなど不平不満が渦巻いています。待たされる時間がストレスの温床だったことは間違いありません。

持続化給付金事務局HP上にマイページ欄を設けたからには、進捗状況を日々アップデートする態勢を整えるべきでした。地方自治体に郵送で申請した家賃補助は入金までわずか10日、アベノマスク然り、持続化給付金受託事務全般のもたつきは目に余るものがあります。

入金の遅れもさることながら、最近文春砲で発覚した持続化給付金支給事務のトンネル会社を使った電通への<中抜き(20億円!)>事業再委託には腹立たしさを通り過ぎて、腸が煮えくり返る思いです。再委託という不明朗な図式に加え、769億円という巨額の発注に開いた口が塞がりません。仮に申請件数200万件として、1件当たり38,450円の事務手数料を受注会社が得る計算です。指名競争入札だったかも疑わしいかぎりです。こうなると経営不振の電通への意図的損失補てんとしか思えません。2兆3000億円という桁違いの関連経済対策予算を前に、関係者の金銭感覚は麻痺してしまったのでしょうか。御用メディアは沈黙を守っていますが、文春砲の着眼には脱帽です。森友、加計、桜に持続化給付金と続く現政権の金をめぐる疑惑を野党には徹底追及して欲しいものです。