NHKテキスト電子版・初体験記~電子書籍リーダーhontoビューアアプリの使い勝手~

緊急事態宣言発出後、大手書店は軒並み休業。やむなく、吉祥寺で唯一営業している小規模書店へ向かいました。NHKテキスト(ラジオ)「実践ビジネス英語」5月号を買うためです。ところが、普段なら平積みしてあるはずの語学テキスト5月号が殆ど見当たりません。店員に確認すると在庫かぎりというではありませんか。大手書店が一斉休業中なので、発売直後に営業中の希少店舗に定期購読者が殺到したのでしょう。amazonの在庫も確認しましたが、紙媒体は取り扱いがありません。

やむなく、ときどき利用しているhontoサイトから初めてNHKテキスト電子版を購入しました。紙のテキストが495円(税込)に対して電子版は418円ですから、コスト優先であれば電子版に軍配が上がります。貯めていたポイントも利用したので、実際支払ったのは327円でした。

問題は使い勝手です。早速、hontoビューアアプリをPCにインストールして試し読みしました(対象OSはWindowsMaciOSAndroid)。Kindleプラウザ上でも電子書籍を読めますが、hontoはアプリのインストールがマストです。結論を急げば、まったくの期待外れでした。明らかに紙媒体とレイアウトが異なります。デフォルト設定ではフォントサイズが小さく、画面に無駄な余白が多く間抜けな印象です。表示設定を使って、<余白>を狭いに変更、フォントサイズを13に拡大しました。

ページ移動は画面の半分をクリックするか画面のメニュー下部のスクロールバーを利用します。放送日へのジャンプは目次から行います。慣れれば不都合ないのかも知れませんが、一覧性の欠如はどうにも我慢なりません。マーカーを使ってハイライトしたりすることは可能ですが、紙のように気軽に書き込みができないのも不便この上ないのです。Kindleアプリに比べて、ページをめくる手応えがないという指摘もあります。

こうなると、どれだけ値段が安かったとしても、電子書籍はあくまで緊急時の代用品と位置づけるしかありません。