祝:大坂なおみ2018年全米OPテニス女子シングルス決勝進出


大坂なおみ選手(20)が錦織圭選手とともに全米OPテニスのベスト4に進出。そして、今日、大坂選手はストレートでキーズ(米)を破って、ファイナルへ駒を進めました。こんな日がこれほど早くやって来ようとは、感極まれりです。アメリカ育ちの大坂なおみ選手のお父さんはハイチ共和国出身、お母さんが日本人なのでテニス選手としての登録は日本国籍です。たどたどしい日本語で試合後のオンコートインタビューに応える大坂選手はとてもチャーミングです。英語のインタビューともなれば、天真爛漫な性格からか珍妙な受け答えが持ち味です。面白すぎるナオミ語録をBBCが特集したくらいです。

さて、今日のSFの相手はアメリカ人のキーズ(23)、昨年の全米OPテニスの準優勝者でした。会場は完全アウェイ、そんな不利な雰囲気をものともせず、大坂選手は得意のパワーテニスに加え、長いラリーを続けながらチャンスをモノにする辛抱強さも遺憾なく発揮。13回に及んだキーズのブレイクチャンスを悉く粉砕したのも、随所で頭脳プレイを織り交ぜるようになったのも大坂選手の恐るべき進化の証しです。

錦織圭選手が登場するまで、世界水準のテニスを牽引してきたのは女子でした。伊達選手、沢松選手、杉山選手など、GSに10人余りの日本人女子プレーヤーが出場していた時代もありました。彗星の如く桧舞台に登場したかに見える大坂なおみ選手は、ある意味必然、こうした歴史の承継者ともいえるでしょう。

決勝の相手はGS23回の優勝を誇るセレナ・ウイリアムズ、36歳ながら故障から復活してきた歴戦の勇者です。彼女と戦いたいがために凌いだという13回のブレイクポイント、その切なる願いが実を結び、いよいよ9/9日本時間4:45、世紀のマッチが始まります。