全米OPテニス2016観戦記(4)〜当日券を手に入れる〜


海外でスポーツ観戦する場合のリスクのひとつに天候があげられます。ウィンブルドン選手権が行われる6月、サブコートには屋根がないため、しばしば試合が中断され翌日に持ち越されることがしばしばあります。在留邦人であれば気にかける必要もありませんが、わざわざ日本から1週間前後の旅程でGSに出掛ける場合、試合日程の変更や中止は致命傷になりかねません。あらかじめ入手したチケットが無駄になる可能性があるからです。チケットの払い戻しも現地チケット売り場に出向く必要があり、結構手間がかかるものです。ちなみに、全米OPテニスのセンターコートであるアーサー・アッシュ・スタジアムには今年から開閉式屋根が設けられ、雨天の場合には7分で屋根が閉まるため、過去何度も繰り返された決勝戦の順延という事態は今後生じることはありません。昨日の錦織VSマレー戦では、試合途中から屋根が閉まり、インドアで試合が続行されました。サブコートには、ウィンブルドン選手権同様、屋根がないため雨天には試合は中断乃至順延となります。

その点、現地で天候を見極めながら、当日券を入手して観戦すれば前述のリスクを解消することができます。錦織選手の1回戦が大会2日目になったため、順調にR2に進んだ錦織選手の2回戦をNY滞在中に観ることは無理なので、大会3日目(8/31)は現地で当日チケットを入手してシード選手上位の試合を観戦することにしました。


当日券の販売枚数は事前には分かりません。デイセッションは11時開始、10時には開門されるので、9時前後には現地のチケットブースへ出向いて、当日券入手にトライすることに。最悪、長蛇の列を覚悟していたものの、並ばずにすんなりアーサー・アッシュの当日券2枚をゲットできました。1枚68$というリーズナブルな価格に思わずほくそ笑んでしまいました。味気のないイーチケットと違い、厚手の紙にちゃんとUS OPENのロゴが入っています。このチケットがあれば、センターコートのアーサー・アッシュ3階席だけでなくそれ以外のすべてのコートの試合を自由席で観ることができます。体力さえあれば、デイセッションからナイトセッションまで楽しめるので、とことん全米OPテニス観戦という方にお勧めです。