新酒アジロンダックワインを味わう


12日(日)は自家用車で山梨県立文学館で開催中の「津島佑子展」へ。竹下景子さんによる『火の山-山猿記』の朗読と対談(川村湊X石原燃)を聴いた後、同乗したボランティア仲間のリクエストで、数年ぶりに、勝沼ぶどうの丘に立ち寄りました。最寄り駅の東側の観光スポット大日影トンネルが閉鎖されていることには驚きました・・・

なんとか日没直前に現地に到着し、ワインカーブに滑り込むことができました。初めて訪れるという帯同者ふたりは大はしゃぎ、仄暗くて独特の雰囲気のあるワインカーブで次々と甲州産ワインを試飲して、ワイン選びに余念がありませんでした。11/3が新酒の解禁日、山梨ヌーボーと呼ばれるボトルが勢ぞろい。

ドライバーの辛いところはアルコールが飲めないこと。こうなるとボトルシルエットとエチケットを見ながら、ワイン通の勘で選ぶしかありません。結局、見慣れないアジロンダックというブドウで造られたというアジロン種の新酒(甘口)を買い求め、帰宅後、早速抜栓することに。このアジロンダック種、かつては盛んに栽培されていた地元黒ブドウだそうですが、ブドウの粒がボロボロ落ちて食用に適さないため次第に栽培されなくなったようです。稀少種なので生産本数が少ないのが特徴です。

飲んでみるとこれがなかなかスッキリした味わい、思ったほど甘くなくてデザートワインのみならず家飲みにも重宝しそうです。なにより、食卓にルビーのように鮮やかなワインレッドがお似合いです。今年は間に合いませんでしたが、一度、山梨ヌーボーまつりにも足を運んでみたいものです。