錦織圭選手の1回戦が行われたのは、今年オープンしたばかりのグランドスタンド、8000人を収容できる最新施設です。大きさから云えば、センターコートのアーサー・アッシュ・スタジアム、サブメインのルイ・アームストロング・スタジアムに次ぐ3番目のコートということになります。錦織選手のようなトップ10選手ともなると、1Rからこの3つのコートのいずれかでプレイさせてもらえます。ちなみに、かつてのセンターコート、ルイ・アームストロング・スタジアムは文字通り、往年のトランぺッター「サッチモ」ことルイ・アームストロングに因んで命名されています。晩年、フラッシングメドウの近郊に住み、よくこのあたりを訪れていたそうです。
テニスの場合、サイドに陣取ると対戦相手の双方のプレイをまじかに捉えることができるメリットがある一方、両エンドと違って球筋を見極めることが難しいというデメリットがあります。古いグランドスタンドは全席自由席でしたが、観戦したコートサイドは指定席になっていて周囲の様子は上の写真のような感じです。
1回戦の錦織選手の相手は世界ランク96位のベンジャミン・ベッカー、ドイツの選手でした。試合直前になると会場のスクリーンに対戦相手のプロフィールが大写しになり、試合が始まるとゲームカウントやスタッツが表示されます。格下の相手とはいえ3セット目はベッカーが取って、結局、セットカウントは3-1で錦織選手が1回戦を突破、試合時間は2時間10分でした。仮に決勝まで進むと2週間という短い期間のなかで7回試合をすることになるので、上位選手は3Rあたりまでは失うセット数を極力少なくして体力の消耗を抑えるよう努めます。先の大型スクリーンには観客の応援の様子も大写しになります。東京から駆けつけた我々二人の姿もTV放映されたようで、早速、東京からLINEメッセージが届きました。便利な時代になりましたね。
錦織選手の試合の様子を相当数撮ったので、数点アップしておきます。