新型Cクラスの体感的評価

納車から1ヶ月あまり経って、700キロ弱は走ったでしょうか。Cクラス・セダンは惜しくも本年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーは逃したものの、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、概ね好評価を勝ち得たようです。

同賞の受賞理由をコピペしておきます。

セグメントにとらわれることなく、メルセデス・ベンツが現在持つ技術をあますことなく投入し、全力でユーザーにいいクルマを届けようとした力作。世界最高水準の衝突回避システムや運転支援機能、時代が求める環境性能を備えながら、走りの良さと快適性を高次元でバランスさせている。

こうした自動車評論家のありきたりのコメントではなかなか新型Cクラスの実像が浮かび上がってこないので、ユーザー目線でこの1ヶ月の体感的評価を書き連ねてみたいと思います。

(外観デザイン)斜め前方から見たシルエットが一番美しいと思います。フロントフェイスはまずまず、正面のエンブレムが大きいのが先代同様難点ですが、ミリ波レーダーが搭載されているせいなので致し方ありません。
(塗装)ダイアモンドホワイト(メタリック)にしたせいで+185100円。プラスティク部分とアルミ部分の色合いがかなり違うので当惑しています。納車まで気がつかなかった点のひとつです。
(LED)全ライトにLED搭載という点は手放しで評価できますが、走行状況に応じて最適モードを選択してくれるという利点をまだ実感できていません。
(走り全般)軽快な走りは前評判どおり。特にクルージングシーンでの加速に優れ、安定感が抜群な点を評価します。先代W204に比べホイールベースが8㎝伸長して2840㎜になったことも影響しているのかも知れません。エアサスの真価はまだ実感できていませんが、フワフワした印象は全くありません。
(車体のサイズアップ)全幅は1810mm(先代より40mm+)、狭い道路を行く町乗りでは正直ドライバー泣かせ。普段利用する百貨店の駐車場に停車させたところ、コックピットからの脱出に困難を伴いました。長いノーズのせいで狭い場所での回転には注意が必要です。狭小日本向けにサイズダウンさせたDセグメントが望まれます。
(内装)プア(貧相)なインテリアがこれまでCクラス購入を渋ってきた理由のひとつでした。ところが、新型Cクラスに乗り込むと先ず洗練されたスポーティなインパネに目を奪われます。AMGラインの「ブラックアッシュウッド」の質感が高級感を醸し、ドライブの愉しみを倍加させてくれます。
(インテリジェントドライブ)正直、半自動運転機能はなくても良いかなとなめてかかっていました。まったく的外れの先入見だと分かりました。「デイストロニックプラス」と呼ばれる速度制御機能は、高速で威力を発揮します。例えば法定速度の80キロで前方車両を追尾したいときなどオンにしておくと、ドライバーはペダルから足を下してリラックスできます。遠距離ドライブでドライバーのストレスを軽減してくれる優れモノです。一般道ではブレーキのタイミングが遅いと感じることがあり、寧ろ通常走行がお薦めです。
(COMANDシステム)右ハンドルには不便極まりない代物。まだ使い方を習得できていません^^;
(キーレスゴー)本質には関係ありませんが、キーをポケットに入れて高圧洗車すると放水にセンサーが作動して解錠を繰り返します・・・・
(マニュアル)以前からそうでしたが、取扱説明書の分かりにくいこと・・・・ディーラーに口頭で確認することが沢山ありました。取説の出来がひどすぎます。