6月6日は「新政の日」|焼鳥屋店主から思わぬ”No.6”のプレゼント

先月中旬、行きつけの焼鳥屋さんのカウンター席に座ったら、真っ赤なボトルが目に飛び込んできました。ひと目見て、秋田・新政酒造の”No.6”だと分かりました。殆ど市販されずに飲食店に卸される入手困難なお酒だけに、その日は勝手に空瓶だろうと思い込んで注文せずに帰宅してしまいました。

以来、”No.6”が気になって今月中旬、知人を伴って再びお店を訪れました。注文したのは写真のような”No.6 A-type Spark"です。仏・シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵スタイルで造られた生酒ですから、口当たりが良くてフレッシュな果実香さえ際立ちます。知人とあっという間に2合を飲み切ってしまいました。薄にごりの微発泡酒なのでも酒器を工夫すればもう一段美味しく感じられたことでしょう。シンプルな江戸切子がお似合いかと。

”No.6”とは新政酒造唯一の定番生酒です。"No.6"シリーズには、最上級のX-type、S-type、R-typeの3種類があります。その名は同酒蔵が1930年に採取した「6号酵母」に由来します。今回、頂いたA-typeのAはAramasa、発売日は6月6日「新政の日」、精米歩合は66度と数字の6にこだわった逸品です。

店主に「誕生日が6月6日なので”No.6”は自分にとって特別のお酒です」と伝えると、帰りしなに破格の値段で”No.6 A-type Spark"をひと瓶譲って下さいました。メルカリで2万円前後で取引されている稀少酒です。

新政酒造は、秋田県産の無農薬米を使い「生酛造り」にこだわる一方、高級ワインを思わせるようなスタイリッシュなボトルで日本酒ファンを唸らせます。もう来年の今頃が恋しくなりました。