おととい、新宿西口で数年ぶりに献血をしてきました。運転免許の書き換え時には極力献血することにしているのですが、免許更新の今年はたまたま献血車の準備が整っていなかったので、その日は断念したからです。
日本赤十字社が運営する献血ルームは都内に14か所あります。献血に必要な時間は手続きも含めて約1時間(成分献血だとさらに20分程度かかります)ですから、その気になれば、都内のターミナル駅周辺でいつでも献血に協力することができます。
厚労省が公表している最新データを見ると、献血協力者がこの10年で3割も減っていることが分かります。少子化の影響もさることながら、若年層の献血への関心が薄らいでいることが一因と云われています。一方、四十代、五十代の献血者は右肩上がりですから、献血への関心度合いには世代間で著しいギャップが存在します。
400ミリリットルの全血献血をする場合には、男女とも体重が50キロ以上あることが条件のひとつです。服薬中だったり、3日以内に歯科治療を受けた場合なども献血できません。献血ができるということはある意味で献血者自身の健康状態がいいことの証でもあります。従って、健康な若い世代の人たちにこそ、献血に積極的に協力して欲しいと思うのです。献血が必要な患者さんは毎日約3000人、8割を占める病気治療のうち「ガン」がその半分を占めます。健康体の人もいつ何時受血者になるかも知れません。全血製剤の有効期間はわずか21日間ですから、ストックしておくことも出来ません。絶えずフレッシュな血液が献血者から受血者に供給される体制が整っていてこそ、危機に瀕した命が救われるのです。
献血ルームには、先日亡くなった小林麻央さんのお姉さん小林麻耶さんのポスターが貼られていました。闘病中の麻央さんの命を繋いだのは献血でした。長年、ラジオでLOVE in Actionという献血啓蒙活動に従事なさってきた麻耶さんは、これからも地道に献血の大切さを訴えていくことでしょう。
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命が救える身近なボランティア「献血」