海外ではイースターにホームパーティを開いて楽しむ人も多いようです。イースターの昨日は、古巣の職場の同期と1期後輩のふたりを自宅に招いて、ワインパーティを催しました。古巣で唯一付き合いが続いている同期は米国駐在延べ20年の国際畑。お互いワイン好きだと分かり会食を重ねながら、旧交を温めている間柄です。後輩はワシントンDCへ赴任、古巣が合併した後もメガバンクで昇進を重ね、専務にまで上り詰めた勝ち組です。
かつて、お酒やゴルフは仕事に欠かせないコミニュケ―ションツールでした。ところが、最近はお酒を嗜まない人が増えているように感じます、現に親しい友人には飲めない口も多く、ワイン片手に同世代の仲間と語らえるのは数少ない機会なのです。
ブログ主のホストが用意したのは写真(上)の3本。シャンパーニュは英国王室ご用達シャンパーニュメゾンのダンジャン・フェイ(NV)。白はNZワインで圧倒的人気を誇るクラウディ・ベイ・ソーヴィニヨンブラン2021(20代後半、真夏の渋谷ワインバーで飲んで虜になった思い出深い一品です)。メインの<ポークのポットロースト(葡萄マスタード添え)>に合わせたのは、とっておきのブルゴーニュ、ルー・デュモンのマルサネルージュ2014です。2014年はマルサネ・キュヴェのファースト・ヴィンテージにあたります。出荷当時、造り手の仲田晃司さんが「過去最高の品質」と述べた逸品です。赤系ベリーのエレガントなアロマにまず魅了されます。口当たりはマルサネらしい柔らかなテクスチャー。平均樹齢50年のピノ・ノワールが生み出す凝縮された果実味が最大の魅力です。スパークリング、赤、白と3本抜栓したのは久しぶりのことです。妻に頼んで用意した前菜のひと品、イースターゆかりのデビルドエッグに海外駐在経験のあるふたりが反応しなかったのは意外でした。