女性起業家主催10周年記念パーティ

昨夜は会社設立10周年記念パーティーに招待され東京ミッドタウンのガーデンテラス4Fに足を運びました。東京ミッドタウンも今年で10周年を迎えます。単なる偶然とは思えません。7周年のパーティからもう3年、本当に時の経つのは早いものです。エントランスでレセプションが済ませると、パントマイマーがお出迎えでした。小粋な演出です。


女性社長のYさんは起業家を多数輩出することで有名なリクルートのご出身、東日本震災の前年から進めていた自宅建設プロジェクトのさなか、家内が意気投合、以来家族ぐるみでのお付き合いです。Yさんの会社は、オーダーキッチンを手掛ける草分け的存在です。今では競合他社が30社近くあるそうです。創業当時、オーダー(メイド)キッチンというコンセプト自体が一般的ではありませんでした。ハウスメーカーが提案する画一的な内装仕様に満足できない極く一部の施主が、センスも使い勝手もいいキッチンを求めるようになるにつれて、需要が拡大していったに違いありません。先見性があったと云えばそれまでですが、起業で一番大切なのは潜在需要に対するこうした着眼です。Yさんの優れたところは、ビジネスにおける着眼の鋭さだけではなく、天性の社交性と高いコミュニケーション能力です。7周年のときに部下の方がうっかり口をすべらせた(いい意味での)計算高さも、ビジネスでは欠かせない武器、彼女は事業継続拡大に必要なスキルセットをきちんと持ち合わせていたからこそ、今日があるのです。

登壇したYさんのオープニングスピーチは、山あり谷ありだった10年を振り返りながらも、社業を順調に発展させてきた自信に溢れていました。「世界でひとつだけのキッチン」というキャッチフレーズは将来も輝き続けることでしょう。

乾杯のあとは、ゲスト同士がテーブルで歓談、京都出身でランドスケープアーキテクトを専門とする建築家と造園やエクステリアの話で盛り上がりました。立食パーティならではの楽しみです。シャンパーニュ地方でミシュラン二つ星レストランを経営するフィリップ・ミル氏が日本初進出を果たしたレストランでのビュッフェも大好評でした。歓談しながらしっかりワインもお食事も平らげました。会費制にしてもゲストは集まるはずなのに、損得抜きで顧客との縁(えにし)を重んじるからこそ、Yさんのもとに次の仕事が舞い込んでくるのでしょう。10年後のパーティーが楽しみになりました。その頃にはリノベーションでお世話になるかも知れません。