五代目歌舞伎座はこう変わった

昨日、五代目歌舞伎座が開場しました。初日は生憎の雨でしたが、3年ぶりの歌舞伎座は開演を待ちわびた観客で満席だったそうです。筋書を手に入れようにも長蛇の列に並ばなくてはいけないようです。少し先になりますが、今月17日に歌舞伎座を訪れ第三部を観る予定です。

設計を手掛けた隈研吾さんは「建物でデザインはもちろんですが、導線やディテールに普通の3倍くらいの時間と手間をかけました」と語っています。

歌舞伎座のどこが変わったのか、ここで整理しておきます。
・座席のワイド化〜左右3センチ、前後6センチ広くなった上に背もたれが快適に。
・女性用トイレの増設〜観劇時間が長いだけに女性ファンには朗報ですね。
・観劇環境の改善〜1階客席の柱がなくなり、1階後方席、2階席や3階席からの視界が向上しています。
・日本最大の回り舞台〜深さは先代の4倍に、容積では日本最大の回り舞台が誕生しました。
・字幕ガイドの導入〜従来のイヤホンガイドに加え座席の前に字幕表示器を掛けられます(常備ではないのが残念)。

座席数が若干減った代わりにこれだけ環境が改善されるのであれば、ファンも納得でしょう。利便性という点では、日比谷線浅草線の東銀座駅から歌舞伎座まで地下で直結したので雨に濡れずに済みます。耐震性の改善はいうまでもありません。

柿葺落4月大歌舞伎、今から楽しみです。