MGC観戦記~厚底のピンクのナイキシューズに注目~

MGCが開催された9月15日(日)は、たまたまゴールに近いリストランテ・サバティー二青山でランチする予定が入っていたので、少し早めに明治神宮外苑(発着地点)に出向き、MGCを観戦しました。主催者発表によれば沿道観客数は525000人。自分もカウントされていたのだろうかと訝しく思う反面、ゴール付近に蝟集していた観客数から推測すれば、あながち見当はずれの数ではないかも知れません。男女あわせてわずか40名の選手による一発代表選考だったこと、さらに2020年の東京オリンピック本番とほぼ同じコースだったことが、集客に大きく寄与したように思います。これほど贅沢なマラソンレースは、金輪際お目にかかれないでしょう。新国立競技場が完成すれば、マラソンランナーはスタジアムから一斉にスタートすることになるわけですが、今回の明治神宮外苑イチョウ並木からのスタート&ゴールも捨て難い気がしました。銀イチョウ並木が色づく頃にMGCを開催すれば、また違った景色になったことでしょう。

男子マラソン(30名)の結果は、スタート直後から独走した設楽選手(結果14位)が37キロ過ぎに2位集団に追いつかれ、ラスト2.195キロを最速の6分18秒で走りぬいた伏兵中村匠吾選手(駒大➡富士通)が、4強(大迫・設楽・井上・服部)を抑えて、2時間11分28秒のタイムで優勝しました。終盤のデッドヒートは日本マラソン史に残る内容ではないでしょうか。女子(10名)は設楽選手同様序盤からハイペースで飛ばした前田穂南選手(天満屋)が途中から独走、2位の鈴木選手に4分近い差をつけて2時間25分15秒でゴールイン、圧勝でした。

観戦中に気になったのは男子選手の大半が履いていたピンク色のシューズ。16人がナイキ製の厚底モデルを履いていたのだそうです。しかも、代表に決まった男女4名中、3名が「ズームエックスヴェイパーフライNEXT%」(定価:29700円 25.5cmで174g)の厚底モデルだったというから驚きです。ピンク色は目立つだけではなく速く走っているように見える効果もあるのだとか。軽量で地面からの力が伝わりやすいとされる薄底モデルは、今や厚底モデルの後塵を拝しているようです。どちらかと問われれば、自分も、衝撃を吸収し膝や足首への負担を軽減する厚底モデルに惹かれます。

「厚さより速いものはない」と書かれたナイキのラッピングバスが日本青年館の前に停まってました。ピンク色の発売日はMGC当日の9/15。日本のトップランナーが愛用しているとあらば、なんだか無性に手に入れたくなってきました。ジムのマイトレーニングシューズは以前はナイキ製でしたが、昨年末からソールの厚さ2cmのアンダーアーマー製(UA SPEEDFORM EUROPA )を使用しています。