冬場は自宅で赤ワインを愉しむ日が増えるように思います。大抵、深夜に小ぶりのグラス2杯程度を傾けながら、映画を観るというパターン。ワインの肴と云えばチーズ(秋はモンドールかな)が定番ですが、たまに伊勢丹あたりで仕入れた高級食材ベジョータがお伴することもあります。といっても、50〜100グラム足らずの生ハムパックは結構なお値段なのです・・・
最近、期間限定ショップに立ち寄った際、とうとうぶら下がっているハモンセラーノを原木買いしてしまいました。スペインバルでよく見かける塊のことを生ハム原木といいます。店員に聞けば、ハモネロも専用ナイフも付いてくるという・・・そうでなきゃ。ベジョータが100%樫やコルクを食べて育つの対し、世界三大ハムのひとつハモンセラーノの飼料はピエンソと呼ばれるシリアル、高地で育てられます。
自宅で梱包を解いてハモネロを組み立て、7キロを超えるハモンをセットすれば準備は完了。アイランドキッチンに据えてみると、それはもう、筆舌に尽くしがたい存在感。室温で1日なじませてから踝の横に切込みを入れたのですが、出刃包丁を使っても難儀しました。この点は注意が必要です。薄くスライスされるプロシュートに比べてしっとりした味わいが魅力でしょうか。
気温の高いスペインでさえ常温で構わないのですから、冬季であれば常温保存はまったく問題ありません。仮に半分が脂肪と骨だと仮定しても、3キロは食べられることになります・・・自家用だけでは勿体ないのでゲストを招いて生ハム原木パーティでも敢行するかも知れません。少なくとも半年は生ハム買わなくて済みそうです。