境界塀をめぐる相隣関係

以前お世話になったエクステリア業者のオフィスでお隣さんになるK氏夫妻と待ち合わせ、共同で設置することになった境界塀のイメージについて話し合いの場を持ちました。勿論、お互い敷地内に塀を設けるのであれば法令に違反しない限り自由に境界塀を拵えればよく隣家との煩わしい交渉も一切必要ありません。しかし、著しく地価の高い都内では隣地境界を中心に隣家と共同して境界塀を拵えることが出来れば、境界塀のための敷地負担がそれぞれ半分で済み、かつ塀の構築コストも折半出来るので双方にとってメリットです。価値観が多様化した今日、施主同士のこうした話し合いはもとより難航するものと諦観しつつ話し合いの席に就いたわけですが、3回目となる今回の話し合いでお互いの希望事項の擦り合わせが円満に進み境界塀のイメージもほぼ固まってきました。あらかじめ間取り図を交換した上で、1)双方のプライバシーの確保、2)隣家開口部分の採光確保、3)隣家の通気性確保、4)建物外観・境界塀の調和(見栄え)といった居住面の前提条件を忌憚なく議論できたのも大きな収穫でした。東西の境界にメッシュフェンスを設け小振りのオカメツタでグリーンベルトを作るという我が家の提案(写真左が完成イメージです)も受け容れて頂けそうです。我が家より数週間遅れで着工した隣家は来週には上棟とか・・大手ハウスメーカーの効率的な工程管理には目を瞠るものがあります。我が家が追い抜かされるのも時間の問題でしょう。夕方現場に立ち寄ったところ、構造壁が立ち上がった2階部分まですっかりブルーシートで蔽われていました。いよいよスパニッシュナチュラルスレートで屋根瓦が葺かれていくことになります。