アンティーク時計の修理

一週間ほど前、壁掛け型のアンティーク時計の長針が突然脱落、素人なりにガラスの蓋を外してつけ直そうと試みたものの長針の溝が浅くどうにも上手く行きません。やむなく吉祥寺の時計屋さんに駆け込み修理をお願いしたところ、数日で元通りになって戻ってきました。挙句、修理代金は不要と断られました。この時計屋さん、スイス系金融機関に勤務していた時に手に入れたノベルティのリストウオッチの電池交換の時も実費だけで労賃を請求されませんでした。その上、「この時計はいい部品を使っているので大事にして下さい」とさりげなく時計のバリューに気付かせてくれます。使い捨てが当たり前の時代にこんな時計屋さんの存在ほど有難いものはありません。時計に限らず愛着のある品を修理を重ねながら長年使い続けるという(職人)文化をこれからも大切にしていきたいものです。