キャンプギアの値上げにやむなく防衛策発動!

総務省が1月10日に発表した2022年12月の都区部消費者物価指数は前年同月比4%の上昇。昨夜、発表された米国CPI(2022年12月)は前年同月比6.5%の上昇でした。こちらはエコノミストの予想通りで、上昇率(2022/6月のピークは9%超)は鈍化に転じたと見ていいでしょう。昨夜のCPI発表を受けて米ドルは一気に128円台後半まで下落、なかなかにスリリングな展開です。

最近の物価上昇は、皮膚感覚に照らしてみても、ヒリヒリするような痛みを伴って暮しを直撃しています。毎年、福袋で購入するコーヒー豆はこの2年で20%以上値上がりしました。嗜好品とはいえ毎日消費するわけですから、年間で数万円単位の出費増になります。

一番痛かったのはキャンプギアの値上げです。今週、キャンパーから絶大な支持を得ているスノーピークが501品目(ほぼすべて)を対象に平均20%の値上げに踏み切りました。キャンパーからは悲鳴に近い声が上がっています。シェルター、テント、タープといった大物の値上げは今後も避けては通れないでしょう。現行でも二の足を踏むような高価格で販売されている大型2ルームシェルターの「ゼッカ」は6万円近い値上げ。不動の人気を誇る大型シェルター「ランドロック」など主力商品も軒並み2~3万円の値上がりです。クルマのオプションと同じで、さらにグランドシートやインナーマットといったマストアイテムの付属品を追加購入することになりますので、値上げのインパクトは計り知れません。

スノーピークの場合、通販サイトにおける欠品が目立ちます。入荷未定もざらで、車載半導体不足でSUVなど人気車種の数年待ちと酷似しています。円安や資材価格の高騰よりも、将来、腕のいい職人さんが減って高品質のキャンプギアを入手できなくなる事態を怖れています。

やむなく防衛策として、ウィッシュリストにあるアイテムを中心に調達を急ぎました。福箱の初売りは駆け込み需要を煽る巧みな販売戦略だと重々承知しつつも、20%の値上げ告知を前にしては、物欲を封じ込めておくことはほぼ不可能です。明らかな衝動買いに他なりませんが、前述のような理由づけでかろうじて自分を納得させたところです。サイズアップした新調キャンプギアを愛車のラゲッジルームに詰め込んでみると、殆ど余裕がありません。あまつさえ、自宅の格納スペースを侵食し、新年早々、新たな悩みの種になっています。