雲の見事な造形・シロナガスクジラは超<パレイドリア現象>

先週末、「すごすぎる天気の図鑑」展(~9/25まで)目当てに所沢の角川武蔵野ミュージアム(5F「武蔵野ギャラリー」)を訪れました。夏休みが終わったばかりだというのに、親子連れが目立ちます。続編も刊行された『すごすぎる天気の図鑑』の累計発行部数は公称34万部超え。会場のちびっ子の口から著者・荒木健太郎のフルネームが飛び出し、『すごすぎる天気の図鑑』の人気ぶりを再確認させられました。

展示の中心は、『すごすぎる天気の図鑑』の焼き増しでしたが、専用タブレットを使った「雲AR 空への旅」は様々な空や雲と遊べる企画で斬新でした。一番感心したのは、スタジオを模した空間で来場者がお天気キャスターに扮して、お天気のライブ中継にトライできること。博物館や美術館で従来行われてきたスタティックな展示手法は、これから大いなる変容を迫られることでしょう。

「すごすぎる天気の図鑑」展で<パレイドリア現象>に関するパネルに引き寄せられました。ついこの間、甲斐駒ヶ岳に登山中に思わず自画自賛してしまうよう雲の写真をモノに出来たからです。因みに、「パレイドリア」とはギリシア語で「間違って見えるもの」という意味です。空に浮かぶ雲を動物やモノに見立てたりすること、即ち<パレイドリア現象>です。人の顔に見える場合は<シミュラクラ現象>といいます。

8月最後の週末、仙水峠から駒津峰をめざす急登で振り返りざま撮影したのが下の写真です。地球上に生息する最大の動物・シロナガスクジラに酷似していませんか?<パレイドリア現象>は心理現象だと説明されますが、どう見たってシロナガスクジラでしょう(家内は手長海老だと言い張りますが・・・違うでしょ)。上空の風のせいでしょうか、シロナガスクジラ君はいつの間にか姿を消してしまいました。一瞬の好機を見逃さないように、スマホはいつでも取り出せるようにしておきたいものです。見比べるために、国立科学博物館の屋外展示のシンボル・シロナガスクジラをアップしておきます。刻々と変化する雲が織りなす造形を楽しむこともアウトドアライフの醍醐味のひとつです。