キャンパーの聖地<ふもとっぱら>最高の絶景は「アーベントロート」 ~<ふもとっぱら>は<ふとっぱら>~

<ふもとっぱら>の富士山の西側に拡がる朝霧高原の一角にあります。一帯は古くは麓金山と呼ばれ、<ふもとっぱら>はその金山経営に関わった竹川家の末裔が経営しています。天気さえ良ければ、真正面にどーんと富士山が見えます。<ふもとっぱら>で野営していると、身体が富士山の一部になったかのような錯覚さえ覚えます。<ふもとっぱら>キャンプ場の住所は静岡県富士宮市麓156、麓とはらっぱを掛け合わせた絶妙のネーミングです。裾野から山頂まで遮るもの抜きで富士山を眺められるのは、此処<ふもとっぱら>しかありません。唯一無二のロケーションと最大1500以上のテントを張れると言われる広大な敷地がキャンパーの聖地と呼ばれる所以です。フリーサイトですから激しい争奪戦かと思われがちですが、どこに陣取っても眺めに遜色はありません。今回はマップのBゾーンに設営しました。2019年7月に完成した中央草原トイレに近くて便利だからです。毛無山から伐り出したヒノキをふんだんに活用したという木造建築は、<ふもとっぱら>の新たなシンボルです。

キャンパーにとってもうひとつ大きな魅力があります。人気のあるオートキャンプサイトでもチェックインは大抵12時以降、平均値は13時ではないでしょうか。チェックアウトは翌日11時が大半です。目的地のサイトまで遥々やって来て、1時間前後かけて設営しても、翌日10時過ぎには撤収に掛からなければなりません。1泊2日だと意外に慌ただしいものです。ところが、<ふもとっぱら>はチェックイン8時30分から、チェックアウト14時までの<ふもとっぱら>ならぬ<ふとっぱら>営業なのです。キャンパーが<ふもとっぱら>を目指すのは必然なのです。

本題が最後になりましたが、持論では、<ふもとっぱら>最大の見所は黄昏どきの「アーベントロート」(abendrot)です。「モルゲンロート」(ドイツ語で朝焼けのこと)は(登山者の)人口に膾炙しているかと思いますが、夕焼けを意味する「アーベントロート」は山小屋にでも泊まらないかぎり、なかなかお目にかかれません。その分、知名度は低めかも知れません。<ふもとっぱら>は富士山の西側に位置しているため、ガスなしの晴天に恵まれれば、写真のような見事な「アーベントロート」に遭遇できます。北斎の傑作浮世絵「凱風快晴」宛らではないでしょうか。夏でさえこの美しさですから、秋・冬はさぞかしでしょう。この絶景の瞬間だけは、ドリップしたてのホットコーヒー片手にキャンプチェアに腰を下ろして時の経つのを忘れたいものです。


<ふもとっぱら>特製インディアペールビールです