2022年GW|アルペンルートの玄関口・立山有料道路が通行止めに~ツアー参加者はどうなったのだろうか?~

4月30日、JR松本駅で18時40分発のあずさ54号に乗車、予定どおり旅程を消化して帰宅しました。2日後、あろうことか、富山と長野を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の玄関口・立山有料道路(立山町)桂台―美女平間で、落石による土砂で道路の塞がれている箇所が発見され、上下線共に通行止めになりました。3日~5日はGWの真っ只中。通行止めによって、観光バスで立山有料道路経由室堂に向かうツアーは催行中止に追い込まれました。ツアー参加者はさぞ落胆したことでしょう。現時点で復旧の見通しは立っていません。

そのため、5月3日は未明からケーブルカーのきっぷ売り場に長蛇の列が出来て、最大3時間待ちになったようです。美女平へ向かう交通手段はケーブルカーだけになり、当日券を求める観光客がチケット売場に殺到したのでしょう。そのなかに諦めきれないツアー客が相当数含まれていたはずです。

ツアー当日にこうしたアクシデントに見舞われると、旅行会社の対応は後手に回りがちで、ツアー参加者は否応なく混乱の渦中に放り込まれます。ベテラン現地添乗員でも臨機応変に事態に対処することは難しいでしょう。出発前の催行中止であれば諦めもつきますが、すでに現地入りしているツアー参加者は直接状況を把握できる立場にないため、イライラが募り精神的に困憊してしまうに違いありません。

すべて旅行代理店任せだと、このように、身動きがとれなくなる虞大なのです。個人や少人数のグループなら、悪天候や交通遅延を見越して、あらかじめプランB、プランCを用意しておけば柔軟に対処できる可能性もあります。団体旅行が嫌いなわけは他にもたくさんありますが、ハイシーズンの貴重な休日、旅行のすべてを他人任せにして災難に巻き込まれるくらいなら、自己責任の個人旅行の方が精神衛生上遥かにベターではないかと思うのです。