山野草の宝庫・玉川上水(三鷹橋~むらさき橋)土手に咲く春の花

新緑の季節を迎えると、近所の玉川上水の土手は色とりどりの花で彩られます。なかでも、そこかしこで群生しているのが球根植物のハナニラ(ネギ亜科ハナニラ属)です。葉にニラやネギのような香りがするのでこの名があるそうです。接写した写真のように星形の可憐な花を咲かせます。真っ白だけではなく紫色をした花弁のハナニラも見つけました。可憐さとは対照的に旺盛な繁殖力で勢力を拡大しているようです。

三鷹橋・むらさき橋間は、玉川上水を挟んで南北に遊歩道やベンチ(武蔵野市側)が設けられているので、スポーツジム通いの道すがら、土手を覗き込んでいる人をよく見掛けます。ハナニラと共に目立つのは落葉低木ヤマブキ(バラ科)の黄色い花。個体数の多いハナニラに隠れてひっそりと咲くイチリンソウを見つけると、こちらの方が愛おしく思えてきます。

玉川上水山野草の宝庫。季節の移ろいを感じながらたまには自然観察に興じたいと思います。