愕然!「空也上人立像」フィギュア完売

トーハクで特別展「空也上人と六波羅蜜寺」が開催中です(会期:3/1~5/8)。京都・六波羅蜜寺所蔵の「空也上人立像」(重文)が東京にやって来るのは半世紀ぶりだそうです。作者は運慶の四男・康勝です。過去数度、六波羅蜜寺を拝観したことがありますが、まさかトーハクで「空也上人立像」を拝むことができようとは思いも寄りませんでした。六波羅蜜寺の収蔵庫では「空也上人立像」の背面を窺うことはできません。その点、今回の展示エリアでは背中まで眺められます。本館特別5室はこじんまりとした展示スペースなので、回遊しながら鑑賞できるというメリットがあります。目玉の「空也上人立像」に加え、運慶と長男・湛慶の像として伝わる坐像の出来栄えがあまりに見事で、慶派の表現力に唯々脱帽でした。

実はもうひとつお目当てがありました。フィギュアや食玩など各種模型製作において世界屈指の精巧さと造形センスを誇る海洋堂が「空也上人立像」のフィギュア原型製作及び造形総指揮を手掛けると知って、六波羅蜜寺公認フィギュア(税込9800円)を購入しようと意気込んでいたのです。ポリストーン製で全高は約130㎜ありますから、相当な存在感のはずです。

ところが、無情にもトーハク入口前にはこんな張り紙が・・・

<フィギュア「空也上人立像」完売>

第1期1400体が1ヵ月足らずで完売とはまさに想定外。同類の仏像マニアがこんなにいるとはさすが東京です。完売と言われるとますます欲しくなるのが人情というもの。4月中旬以降に第2期900体が入荷するようなので、再チャレンジするつもりです。