日本株は「オワコン」なのか?

今日から師走入り。ようやく全国的に感染者数が落ち着いてきたかと思いきや、新型変異ウイルス<オミクロン>感染拡大懸念から11月最終営業日の内外株式市場は大荒れとなりました。日経平均は朝方400円以上値上がりして前日の買戻しの動きが活発化したのですが、後場、急速に値を下げ28000円をあっさり割り込み、結局終値は27,821.76円でした。

結果、日経平均の11月単月騰落率は-3.70%(▼1070.93円)、米ダウ平均も-3.73%と惨憺たる結果となりました。単月で見れば、似たような騰落率に落ち着きましたが、昨年末からの騰落率で日米ベンチマークを比較すると、歴然たる違いに愕然とされられます。アベノミクスのお蔭で過去10年日本株がアウトパフォームしてきましたが、ここにきての失速ぶりは目を覆わんばかりです。日銀・年金買いという名の厚化粧が剥げてきたということでしょう。

米ダウ平均 2020/12/30(30,409.56)→ 2021/11/30(34,483.72)期間騰落額(率)+4074.16(+13.3%)

日経平均  2020/12/30(27,447.17)→ 2021/11/30(27,821.76)期間騰落額(率) +374.59( +1.4%)

表題<日本株は「オワコン」なのか>は、2021年11月2日付け日経記事見出しから引用したものです。答えは自明です。官製相場を演出したアベノミクスも結局のところ上げ底だったわけです。菅首相、岸田首相と自民党が表紙をいくら取り替えたところで、市場はすでに日本というシステムにダメ出しし切っています。そろそろ、日本株や円からの全面撤退を考える時期なのかも知れません。