山専用ボトル「サーモスFFX-751」の保温性能を検証する

11月30日の都心の最低気温は3.8℃、各地で今季一番の冷え込みを記録したそうです。今年もあますところあと1ヵ月、年初の抱負は道半ば、歳末までに数年越しの書斎の整理整頓をはじめ幾つかの課題を片付けておかねばと気持ちばかりが逸ります。12月は恒例の忘年会やコンサートに加え、プチ旅行やパーティ登山が控えています。

パーティ登山を前に装備のひとつ「山専用ボトル」の検証実験をしてみました。冬の日帰り登山ならば、山専用ボトルをひとつ持参するだけで、バーナーやOD缶にコッヘルなど重量の嵩む装備を思い切って省略することができます。サーモスは今や日本酸素HLDGSのブランドですが、その歴史は世界初のステンレス製魔法瓶を開発したドイツの企業に遡ります。巷間「山専用ボトル」と呼ばれる製品は、サーモス以外のメーカーも手掛けていますが、圧倒的な支持を獲得しているのがサーモスのステンレスボトルなのです。

支持される最大の理由は高い保温性能にあります。6時間後でも78℃キープが謳い文句、果たしてその看板に偽りはないのか?、試してみることに。ボトルに熱湯(96℃)を注ぎ、外気温13度前後の屋外に放置すること6時間、蓋も兼ねたコップに注いで温度を計ってみると70℃。写真の棒温度計は65℃前後を示していますが、外気に触れた瞬間から温度が下がるので誤差の範囲です。ボトルを別売のポーチ(2420円)で包んでザックに格納すれば、保温6時間後|78℃という謳い文句は、概ね間違いなさそうです。さらに熱湯を注ぐ前にボトルを少量のお湯で温めておけば、保温効果がさらに高まるというレビューさえあります。

これなら、真冬でも、バーナーでお湯を沸かさなくてもコーヒーやココアが飲めそうです。