自家用に六花亭の季節限定商品「六花セレクト(おかげさまで)風呂敷付28個入」を買う

年末が近づくと、有名デパートには決まってお歳暮コーナーが設けられます。そして意外なほど賑わっています。外資系勤務だったこともあって、我が家にはお中元やお歳暮を贈る習慣がありません。意外なほどと形容したのは、ネット通販全盛の今、わざわざデパートまで出掛けてお歳暮を手配する必要があるのかと思ったからです。きっと、いまだに銀座三越日本橋タカシマヤの包装紙を有り難がる人がいるからに違いありません。

お中元やお歳暮を贈るのは、日本独自の贈答文化といっていいでしょう。欧米では取引先に手土産を持参する習慣は一切ありません。日本でも、20代・30代は間違いなく虚礼に等しい贈答文化から解放されているはずです。決まった時期に上司や取引先におざなりのお中元やお歳暮を贈るくらいなら、とっととその虚礼は廃すべきです。受け取る側も中身を検め、敏感にそれを察知することでしょう。

一方、休暇中に旅先で気の利いた手土産を買い求め、休暇明けに職場で配る人は若い世代も含めて少なくありません。30代の長男も旅先で手頃なお土産を物色したりしています。受け取る人のことを想像しながら、手土産を選ぶ行為には相応の値打ちがあると思うのです。オフのコミュニケーションが薄らぐデジタル社会だからこそ、こうした贈答文化が職場の潤滑油として機能する余地が残っているのではないでしょうか。

北海道の銘菓と言えば六花亭。たまたまメルマガで見つけたこの季節の限定商品「六花亭セレクト(おかげさまで)」を試しに買い求めました。あくまで自家用です。六花亭の大好きな定番商品「マルセイバターサンド」(8個)も含め、11種類の商品が詰め合わせになっています。注文する気になったのは、写真のような風呂敷(70X72センチ )がオマケに付いてくるからでした。山岳画家・坂本直行さんの描いた山野草が包装紙ならぬ大きな風呂敷にあしらわれています。こんなギフトが平包みで届いたら、自分なら、欣喜雀躍してしまいそうです。ビールや日本酒などのアルコール類やハムの詰め合わせのようなお歳暮よりも、こんな具合にひと味ちがったギフトが見つかったなら、その年、お世話になった方に贈るのも悪くないと思えてきました。