眺めているだけで楽しくなる『解剖図鑑シリーズ』

建築専門出版社エクスナレッジ社が刊行する『解剖図鑑シリーズ』をご存知でしょうか。このシリーズの存在を知ったのは2017年の夏。近所のジュンク堂書店をブラブラしていたときに『歌舞伎の解剖図鑑』(絵と文:辻和子)(2017年7月28日初版第1刷)を見つけたときに遡ります。パラパラと頁をめくってみるとカラフルなイラスト満載で眺めているだけで楽しくなって、即購入しました。コロナ禍が長引き、ネットで本を購入する人が増えている昨今ですが、書店を徘徊しているとこんな本との出会いがありますから、自分は断然書店購入派なのです。

最近、図書館から借りてきたのが『日本の建築家解剖図鑑』(2020年1月刊)。エクスナレッジ社の得意分野だけに、単なる外観だけではなく俯瞰や断面図の精緻なイラスト付きで自分のような建築好きには堪えられない内容になっています。著者二村悟さんの研究成果もさることながら、イラスト担当者(七條初江さん)も立派な共同執筆者ではないかと思うのです。本書には、テレビ東京『新美の巨人たち』に登場した建築家内田祥三(よしかず)や日生劇場日本生命日比谷ビル)や有楽町そごうを手掛けた村野藤吾も詳しく紹介されています。

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昨年、この『解剖図鑑シリーズ』は10周年を迎えました。累計100万部のシリーズに成長したということですから、着実にファンが増えているようです。以下、シリーズの一部を紹介しておきます。

家づくり解剖図鑑
戦国武将の解剖図鑑
仏像とお寺の解剖図鑑
歌舞伎の101演目解剖図鑑
ローカル鉄道の解剖図鑑
文房具の解剖図鑑
掃除の解剖図鑑
猫と住まいの解剖図鑑
まちづくり解剖図鑑
日本の仏様解剖図鑑
浮世絵の解剖図鑑  などなど

日本の建築家解剖図鑑

日本の建築家解剖図鑑

  • 作者:二村 悟
  • 発売日: 2020/01/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)