母の日のギフトは<カーネーション>より<カサブランカ>

息子が社会人になって、毎年、母の日に贈り物が届くようになりました。今年もプレゼントが届くと、妻のご機嫌が目に見えて良くなります。夫婦間で諍いが発生しギクシャクしたような場合、母の日やバースデイが近ければ、妻の怒りが鎮まる可能性が高そうです。妻の誕生日が母の日とたまたま同月なので、息子ふたりは散財させられるわけですが、自分も花を贈るようにしています。

普段はお蔵入りしているモリス柄の伊EGIZIA社製花瓶の出番です。去年、妻に好評だったカサブランカの花束を、amazon経由、手配しました。 この時期、ネット上には、カーネーションをはじめ様々な花々のギフトが用意されています。花はカサブランカと決めたとしても、どの程度のボリュームにしたらいいのか、どのショップから買ったらいいのか、選択肢の多すぎるのが悩ましいところです。

遠方より首都圏に近いショップがいいのではと思い、茨城県水戸市のあるショップKにしました。花束は【本数3本以上15輪以上】を選択、すると、指定日に巨大な箱が届きました。梱包を解くと、3本15輪の花束が収まっていました。背丈は1m以上あります。届いたとき開花していたのは5輪、1週間経つと2/3の10輪が開花。最初から咲いていた花は萎れず健在です。

カサブランカが歓ばれるのは何と言ってもその芳醇な香り。リビング全体を香りが包み込み、女性ならずとも癒されます。どうやら、カサブランカの香りは花弁の基部内側の蜜腺から発出されているようです。わずか3本なのに開花したカサブランカの直径は20センチ近くにもなるので、写真のように相当なボリュームです。芳醇な香りと共に、純白大輪の花を咲かせるところがカサブランカの最大の魅力なのでしょう。まさに「ユリの王様」です。

切り花を長持ちさせるコツはコマメな水の交換(継ぎ足しはダメです)と涼しい場所において置くこと。開花すると中心に雌しべが1本、その周りを取り囲むように赤い雄しべが6本現れます。先端部分から花粉が出始めると、純白の花弁が汚れてしまうので、ピンセットで摘んで取ってしまいましょう。この作業だけは贈り主である自分の役目と心得ています。