2021年初飲みは農口尚彦研究所の定番「本醸造無濾過生原酒」

昨年暮れ、銀座にある石川県のアンテナショップ「いしかわ百万石物語江戸本店」に立ち寄り、農口尚彦研究所(のぐちなおひこ)の定番「本醸造無濾過生原酒」を買い求めました。

石川県の銘酒といえば、「菊姫」や「天狗舞」、以前当ブログで取り上げた「手取川」あたりが有名ですが、銘酒ランキングを検索してみると、「農口尚彦研究所」が上位に登場します。ずっと気にはなっていたのですが、近所の酒販店で取り扱いがない上、農業試験場のような名称だったので、試す機会を逸しておりました。

農口杜氏は、”酒造りの神様”の異名をもち、能登杜氏四天王に数えられる日本最高峰の醸造家の一人で、「菊姫」で長年杜氏を務めてこられたそうです。勉強熱心な方で7000石をひとりで管理されていたというレジェンドでもあります。その農口杜氏の技術・精神・生き様を研究、次世代に継承することをミッションに2017年、石川県に開設されたのが「農口尚彦研究所」なのです。

アンテナショップ地下1階の棚の前で思案していると、すかさず若い店員が近づいてきて、本醸造4合瓶を勧めてくれました。定番だそうです。

はせがわ酒店のオンラインショップの説明にはこうあります

<五百万石60%精米を使用。農口氏が19年前から造り続けている一番人気のお酒。含み香が強く、果実感があり、ラインナップの中では特に味わいが軽やか。冷や・ぬる燗がおすすめです。>

ジャケ買いする人も多いという「農口尚彦研究所」の意匠には、農口杜氏の「の」があしらわれています。利き酒猪口の蛇の目にも見えなくはないですね。4合瓶の上部には2019と書かれています。ヴィンテージは酒米の収穫年に当たります。冷酒で頂きました!飲み口の爽やかさが最大の持ち味ではないでしょか。理想の「喉越しのキレ」を追求してきたという農口杜氏の真価の一端に触れた思いです。

【農口尚彦研究所本醸造無濾過生原酒2019】
アルコール分:19度
原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
原料米の品種名:五百万石 100%使用
精米歩合:60%