カルティエから嬉しいオファー:42mmパシャのフリーメンテナンス

長男の成人祝いにプレゼントした腕時計42mmパシャ(SS)(写真下)のバックルが外れやすくなったというので、カルティエ銀座ブティックに出向いて調整をしてもらいました。あらかじめ予約さえ入れておけば、待ち時間なしでスムーズに対応してくれます。予約受付の応対もブティックでのそれも実に丁寧で申し分なく、さすがカルティエだと感心しました。

30分もかからずにバックルの修理は終了、しかも無料でした。帰り際、ブティックの担当女性から年内であれば、パシャのフリーメンテナンスが受けられると嬉しいオファーがありました。ライトポリッシュに加え、もし不具合があれば、無料で部品交換に応じて頂けるそうです。

詳しく聞けば、1985年に高級ラインとして復活したパシャを2020年にリバイバルした記念にパシャのユーザーにフリーメンテナンスを提供しているというのです。HPなどで公表されていないので、ブティックを訪れた顧客向けのサービスなのでしょうか。現行ラインは、35mmサイズのパシャCか27mmのミスパシャのみだったので、自動巻きムーブメントを備えたパシャ41mm(100m防水)(写真下)の登場は、大型サイズを待ち望んでいたパシャファンには朗報に違いありません。新作は高級感たっぷりで、ホワイトの文字盤には波模様のギョーシェ彫りが施されていて、装飾付属品にレザーストラップもついてきます。

パシャのデザイナーはかのジェラルド・ジェンタ(異説を唱える向きもありますが・・)。舷窓を意匠にしたオーデマピゲのロイヤルオークやパテックのノーチラスなど名作は数え切れませんが、一番美しいデザインは断じてパシャです。タイムピース本体にチェーンで固定された個性的な竜頭(リューズ)プロテクターがオシャレなデザインアクセントになっています。1930年代に三代目ルイ・カルティエがモロッコの太守(パシャ)から「水泳しながら身に着けられる時計が欲しい」と言われて制作されたパシャは、エレガントなスポーツウオッチの先駆けではないでしょうか。

今や廃盤の42mmパシャの存在感は抜群です。ときどき息子から借用させてもらっています。SSなので普段使いできる上、非日常シーンでも他の高級ブランド時計に引けをとらない輝きを放ってくれます。目下、42mmパシャは伊勢丹新宿本店のカルティエブティックにてメンテナンス中です。カレンダー機能付き新作41mmパシャを自分用にと・・・果たして買いたい衝動を抑えられるでしょうか。