<半沢直樹>続編に有名歌舞伎役者4人が集結~「澤瀉屋」のふたりの競演!狂演!?が見もの~

堺雅人主演ドラマ<半沢直樹>が7年ぶりに戻ってきました。初回視聴率22%とはさすがです!原作(『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』)を読んでいるのであらすじは凡そ見当がつきますが、香川照之さん演じる大和田常務が退任かと思いきや平取として役員ポストに残留し、市川猿之助さん演じる腹心伊佐山部長が早くも副社長派閥に寝返るなど、初回から原作とは異なる展開に。来週以降、ふたりのパフォーマンスに目が釘づけになりそうです。

それにしても「澤瀉屋(おもだかや)」のおふたり・四代目市川猿之助と九代目市川中車香川照之の歌舞伎名跡です)の相貌が酷似しすぎです。キャラの濃さも甲乙つけ難い!父方の従兄弟同士ですから当然といえばそれまでですが、これでもかと言わんばかりに憎たらしさを撒き散らす悪役然とした役づくりまで揃い踏みとあっては、視聴者は噴き出すしかありません。歌舞伎座公演であれば、「よっ!澤瀉屋ご両人」と掛け声がかかりそうです。

ドラマの世界では、1965年生まれ55歳の香川照之さんが先輩でも、こと歌舞伎界では10才下の猿之助さんが大先輩です。おふたりのプライベートな関係は良好そのものだと言われますが、梨園の二人の対立軸を持ち込んだ脚色はなかなかスリリングです。

続編に初回から尾上松也さん(コロナで少し太ったかな)もスパイラル社長瀬名洋介役で加わり、片岡愛之助さんも金融庁検査局主任検査官・黒崎駿一役で引き続き登場するそうなので、<半沢直樹>続編には有名歌舞伎役者4人が集結した恰好です。主役半沢直樹の圧倒的な存在感を削いでしまいかねない大物歌舞伎役者たちの怪進撃!暴走!?果たして吉と出るのか凶と出るのか、今後の展開が楽しみでなりません。