令和二年の粽(長刀鉾)をネット申込みしました!

新型コロナ禍の影響で、祇園祭のハイライト山鉾巡行宵山行事など関連行事の多くが中止と決まっています。18日の京都新聞で今年の「厄除け粽(ちまき)」がネットで授与されると知り、早速、申し込みました。京都好きの東京人には、ある意味、嬉しい取り計らいです。<長刀鉾>の粽は、公益財団法人長刀鉾保存会の以下のサイトから申し込めます。1束1000円(3束まで)+送料一律350円で後日郵便振替で支払うことになっています。

https://naginatahoko.jp/2020chimaki/

祇園祭は、古くは、祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれ、貞観11年(869)に京の都をはじめ日本各地に疫病が流行したとき、平安京の広大な庭園であった神泉苑に、当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の鉾を立て、祇園の神を祀り、さらに神輿を送って、災厄の除去を祈ったことにはじまります。

粽には「蘇民将来子孫也」という護符がつけられています。これには「私は蘇民将来の子孫です。なので病気や災いから護って下さい」という意味が込められています。元々疫病を鎮める祭だった祇園祭のルーツが粽にはあるのです。新型コロナ禍を鎮めるという意味でも、祇園祭の粽はうってつけの御護りになりそうです。注文した粽が届いたら、1年間、玄関先に飾るのが習わしです。

「くじ取らず」として毎年必ず先頭を行くのは<長刀鉾>。生稚児が乗る唯一の鉾で、巡行中は町名が変わる度に稚児舞が披露されます。鉾頭には疫病邪悪を祓う大長刀が輝いています。下の写真のように、宵山の<長刀鉾>周辺の賑わいは格別でした。ちなみにこのとき、<長刀鉾>の粽は売り切れで入手できませんでした。数ある粽のなかでも、行列必至の1番人気は<長刀鉾>の粽なのです。

2年前の2018年、初めて宵山山鉾巡行を見たとき、山や鉾で販売される粽・護符に様々なご利益があることを知りました。例えば、<孟宗山>では親孝行、<占出山>では安産という具合です。

京都のもうひとつの夏の風物詩といえば「五山の送り火」。8月頃にはコロナ禍も終息して、闇夜を照らす炎のページェントが開催されることを切に願っています。