ロードバイク盗難の翌日、奇跡の発見!

GW前半5月2日の夕方、次男からロードバイクが盗難に遭ったとLINEで連絡がありました。本人曰く、去年の3月に購入し、休暇を利用して<しまなみ海道>などツーリング・スポットに出掛けていた由。ロードバイクは自転車レースのために開発された自転車で、地面からの摩擦抵抗を極小化するため軽量でタイヤの細いのが特徴です。まだ元が取れるほど乗っていない上、盗難保険にも加入していなかったので、本人にしてみれば、痛恨の極みに違いありません。

盗まれたのはCannondaleのロードバイク(写真下)で、購入価額は20万円弱。高級品になれば100万円近いものもあるのだそうです。ドロップハンドルに精巧な塗装とくれば、それだけで窃盗のプロに目をつけられやすいと言えます。勤務先から帰宅途中、買い物に立ち寄ったわずかの時間に、鍵を切断され持ち去られてしまいました。ホームセンターで購入できるような工具でも市販の鍵を切断することはそれほど難しくないようです。現に、自転車の盗難被害は83%が施錠状態で発生しています。おまけに、ロードバイクは分解して遠征先へ持ち運べるようになっていますから、パーツにしてしまえば、転売も難しくありません。

2018年の警視庁データによれば、都内の年間の自転車盗難発生件数は35,844件(全国の認知件数は約18万4000件)。警察に被害届を出さない人も少なくないでしょうから、実態はもっと多いのではないでしょうか。住宅敷地内、道路上、駐輪場と至る所で発生しています。年度にも依りますが、被害届を出した自転車盗(警察では「じてんしゃとう」と呼ぶそうです)の検挙率は5%未満、こうなると見つかる可能性はゼロだと思って諦めた方が良さそうです。

それでは、盗難への備えはどうあるべきでしょうか?自転車盗難件数は前述のとおり極めて多いので、付保するにせよ、保険料は決して安くはありません。車体価格が20万円であれば、年間保険料は6000~10000円と高額です。購入してから1ヵ月以内でないと加入できないなど制約もあります。しかし、高級ロードバイクであれば盗難保険に加入しておいた方が賢明でしょう。保険料と比較の上、Alterlockと呼ばれる振動検知アラーム+GPS+通信機能を搭載したセキュリティデバイスを購入するという手もあります。初期費用はデバイス代8900円に年間サービス料3900円、愛車を守るためにはロックの他にも防御策を講じておくべきです。

本人は勿論、家族も憤懣やる方ない気持ちでした。ところが、あろうことか、警察に被害届を出した翌日に、本人が住む二子玉川から東急田園都市線で3駅目の溝の口で見つかりました。禍福は糾える縄の如しとはこのことです。詳しい状況は本人からまだ聞けていませんが、路上に放置されていたのだそうです。直線距離にして約2.3km、移動のために盗んだのでしょうか。転売目的でなくて救われました。こんな短期間で見つかるとは、本当に奇跡としか言い様がありません。