SDGsとペットボトル

最近、家人から「ゴミ出しの仕方がなっていない」とお叱りを受けました。たまのお手伝が却って仇になった格好です。我が街では、生活ゴミの出し方にかなり細かいルールがあって、ペットボトルのゴミ出し方法がルールに従っていないというのです。

空になったペットボトルは、まず表面の商品名等を印刷したフィルムを剥がし、キャップは外した状態で出すのが正しい遣り方だそうです。正確を期すのであれば、ペットボトルを軽く水道水で濯いで、軽くつぶせということになります(下は市のHP掲載のイラストです)。こうした細かいルールについて、家事の大半を家人に任せているサラリーマンや単身者の理解度はどの程度なのか、気になるところです。各種生活ゴミを出す曜日さえうろ覚えな自分が細かいゴミ出しルールを知るはずもありません。この失態を機にゴミ出しルールを学習してみると、俄然、ご近所のゴミ出しの様子が気になってきます。家庭では、飲み終えたペットボトルの本数などたかが知れていますが、それでも分別には相当な手間がかかります。ルールの徹底には各家庭の環境保護に関する意識改革が必要かも知れません。

ペットボトルは「リサイクルの優等生」と呼ばれますが、内実はそうでもないようです。家庭以外から排出された廃ペットボトルはリサイクルの対象外で、これまでは高値で買い取る中国の業者に大量に輸出されていました(現在は禁止)。自販機の傍に捨てたペットボトルには飲み残しがあったりしてリサイクルされません。スーパー、コンビニ、病院も然りです。こうした廃ペットボトルは国内に年々蓄積され、埋め立て等で対処し切れない状況だと言われています。

今朝、たまたまテレビを見ていたら、積水ハウスの女子社員がマイボトル(要は水筒です)を使っている様子が映りました。同社では、関連会社も含め計36社に社内会議でのペットボトル使用禁止の通達を出しているのだとか。社内の自販機からも順次ペットボトルが姿を消していくようです。積水ハウスの女子社員はウォーターサーバーでも容易に給水できてハンドバックに入れて携行できる小型の水筒を使っていました。確かにビジネスでは小型の水筒が便利そうです。このように、環境保護の観点から、オフィスでのペットボトル使用禁止の流れは世界的に加速しています。ペットボトル削減は、スーパーのレジ袋有料化同様、グローバルな脱プラスティック運動の一環に他なりません。マイボトル先進国イギリスを見習って、日本でもマイボトルを持ち歩く習慣を定着させるべく、まず国や自治体が率先して会議でペットボトル禁止を打ち出すべきなのでしょう。

2015年9月に国連加盟国193ヵ国全会一致で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals=国連の持続可能な17の開発目標)を経営戦略として取り組む企業が増えています。積水ハウスは一例に過ぎません。2030年までに可能なかぎり目標が達成されることを願いつつ、我々個人も身の周りで積極的に各目標に貢献できるような取り組みをしていきたいものです。

具体的にはこんなところから始めたいと思います。以下、Actions to be taken by myself.
★マイボトル携行
★エコバッグ持参
★分別の徹底
★家庭内フードロスの削減
空調機器の使用を控える
★プリンタの使用を控える(極力ペーパーレス)
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