右手首の切り傷で5針縫う羽目に^^;

先週、右手首を負傷するという思わぬアクシデントに見舞われました。

ランチタイムにお茶の入ったガラス製容器の把手を握って冷蔵庫に戻そうとしたら、把手の下あたりからガラス製容器(ハリオ製)があろうことか上下に割れて、その拍子で右手首が2センチほど切れて、勢いよく血が噴き出しました。鋭利な刃物で切られたようにパカッと開いた状態の傷口(見苦しい写真をあえて添付します)だったので、慌てて、右手を心臓より高い位置に挙げて、ティッシュで拭き取ろうとしましたが、出血はなかなか収まりません。原因はいまだに謎ですが、ガラス製容器が自重に耐えかねて上下に分裂したのではないかと推察しています(製品のクオリティ、特に把手の負荷抵抗力に疑問を感じています)。

左手で傷口を塞ぐように右手首を押さえていると、10分ほどで出血が減ってきましたが、病院に駆け込んで診てもらうしかありません。家人が不在でヘルプを頼めるような状況ではなかったので、正直、途方に暮れました。小学生の時分、渡り廊下で躓いて額を数針縫って以来の事件です! 一瞬、救急車を呼ぼうかとも思いましたが、命に関わる怪我ではない上、近所の手前もあるのでさすがに躊躇われました(研修医の息子曰く、この程度の切り傷で救急車を呼ぶべからず!)。こんなとき、どの病院へ行くべきか・・・まったくのノーアイディアでした。スマホで検索しようにも手が使えないので弱りました。

思案の末、片手でハンドルを握りヨタヨタと自転車を漕いで、近所のN総合病院へ駆け込みました。受付は昼休み中で閑散としていて、痛みで顔をしかめている自分の存在に誰も気づいてくれません。「すいませ~ん」と声を張り上げるとようやく看護師さんが振り向いてくれて、止血用のガーゼを渡してくれました(12:18)。午後の診察は14:00からのようですが、廊下の奥のナースステーションのソファで待つようにと指示されました。

先客が2人いたので直ぐには診てもらえませんでしたが、思ったより早く1時間ちょっとで診察してもらえました。担当医はワイルドな顔立ちのI医師でした。ベッドに横たわり、右手首に麻酔(キシロカイン注ポリアンプ1% 5ml)をしてもらってから5針縫うことに。「何針縫うのか、人それぞれなんだよなぁ」と呟きながら、I医師は手際よく縫合してくれました。数センチ程度の傷口でも狭い間隔で丁寧に縫えば10針になるそうです。患部を見つめていたら、「たまに(手術を)見ていたい人いるんだよなぁ」とI医師が畳みかけます。この日の担当がざっくばらんな人柄のベテラン医師で助かりました。「4-0(よんぜろ)」と看護師に指示する声が聞こえたので、縫合糸のサイズも分かりました。縫合糸は5(直径0.7mm前後)>4>3>2>1と細くなり、0以下は1~10号まで10段階あって、号が上がるにつれて糸の直径は小さくなります。10-0になると直径はわずか0.025mm、髪の毛より細くなります。医療系ドラマを見過ぎたせいでしょうか、医師や看護師の一挙手一投足が気になって仕方ありません。

3種類の痛み止めを2日間分処方してもらって、会計を済ませると、請求額は5090円也。痛み止め薬もジェネリックにしたらワンコイン+αで済みました。歯医者で定期的にクリーニングをしても数千円掛かります。今回ばかりは、3割負担の国民皆保険制度の有難味をしみじみ感じたのでした。抜糸は1週間後になりそうです。かかりつけの内科医はいても、、誰しも外科医となると心当りはないのではないでしょうか。炊事などで切り傷を負うことも想定して、いざという時、駆け込むべき外科病院に目星をつけておくといいでしょう。今回のアクシデントから得た貴重な教訓でした。