生食パンブーム〜LA PANのクリーミー生食パン〜

最近、知人から「クリーミー生食パン」を頂戴しました。ピアノ鍵盤をあしらった紙袋がとてもチャーミングです。隣駅の武蔵境に今年1月にオープンしたばかりのLA PAN(ラ・パン)というパン屋さんの製品です。メディアで取り上げられることの多い「乃が美」(都内には麻布十番にしか店舗がありません)の生食パンが気になっていたこともあり、早速、試食してみました。

ほのかで上品な甘みがあって、そこいらの食パンとは次元の異なる美味しさです。美味しさの秘密は生地に練り込まれた蜂蜜にあるようです。パンフレットを読むと、卵もイーストフード(イースト菌を活性化させる食品添加物)も不使用とあります。トーストで焼いたり、サンドイッチも試してみましたが、バターもジャムもつけずにそのまま食べるのが一番美味しく感じられました。<生食パン>という聞き慣れない言葉は、どうやら、何もつけずにそのまま食べるという意味らしいのです。「高級「生」食パン」という名称については、2015年4月に乃が美の商標登録が認められています。後発のラパンの「クリミー生食パン」は称呼類似にあたりそうですが、消費者としては近所で美味しい食パンが入手できれば名前なんて気にしません。

最後にコスト比較をしておきます。日常的に我が家の食卓に上るヤマザキロイヤルブレッド(2012年発売)は1斤(6枚切り)231円。乃が美は1斤税込432円、ラパンのSサイズ(1斤に相当)は税込440円ですから、生食パンの価格は2倍弱。贈り物として重宝されそうですが、原材料にこだわって作られているので許容範囲の価格帯ではないでしょうか。現に、乃が美は順調に店舗拡大を続けており、現時点で125店舗。消費者は価格に見合った高品質な商品だと判断すれば、財布の紐を緩めてくれるのですね。