新型Cクラス(2018年モデル)最大の欠点

2014年に劇的に生まれ変わったCクラス(AMGライン)を購入、それから丸4年、ディーラーからマイナーチェンジした2018年モデルを見て欲しいとお知らせが届きました。昨日がディーラーお披露目の初日、早速、出掛けることに。今回のリフトアップで目に見えない部分も含め6500箇所が更新されたのだそうです。パンフの見開きには次のようなセールス文句が並びます。

●世界最高峰の安全性
●BSGが生むスムーズで力強い走り
●上質でスポーティな新エクステリア
●エコと走りを両立する新開発エンジン
●12.3インチのコックピットディスプレイ
●84個のLED

ふむふむ、フルモデルチェンジまで3年、Cクラスオーナーならずとも購入意欲を大いにそそられるキャッチフレーズです。なかでも、自動運転技術の進化は目を見張るものがあり、最先端のセンサーを搭載し、ドライバーへの警告機能に加え、必要な場合は自動ブレーキ制御が働くようです。試乗しても分かり辛い点ではありますが、この点はポジティブに捉えて良さそうです。

デザイン面では、ダイヤモンドグリルがAMGラインで採用された点を評価します。ただ、この点は好みの分かれるところかも知れません。18インチのAMG5ツインスポークホイールがディープリム形状になって、汚れが目立たなくなりそうです。この点も加点事由ですね。ヘッドランプのデザインも変更され、夜間走行時には広範囲の視界確保が図られるそうです。

ここまでは納得できる内容でしたが、排気量が現行の2000ccから1500ccに減量されると聞いて唖然。燃料タンク容量が気になって返す刀で担当者に質問したところ、即答がありませんでした。しばらくして現れたスペックに通暁した課長(前担当者)の口から、41リットルですと回答がありました。内心、「マジ?」と叫びました。現行モデルの66リットルから何と38%のダウンサイジングでした。トヨタプリウスでさえ、タンク容量は43リットルです。諸処の変更で燃費は改善されることが期待できそうですが、75kg軽量化したボディの16%は燃料タンク容量の減量でもたらされたものです。ざくっとリットル当たり10km走行と仮定しても、走行可能距離は250キロ減る計算です。街乗りオンリーならいざ知らず、Cクラス購入者であれば片道500キロ程度のロングドライブは当たり前でしょう。これは残念ながら頂けません。遠隔地の目的地までガソリン補充なしで辿り着けないとは見逃せない欠点です。京都へ頻繁に出掛けるので、個人的には致命的です。燃費効率重視の方針や環境への配慮は分かりますが、ユーザー層の最も厚いCクラスにおいて、この変更は認容できかねます、2022年のフルモデルチェンジまで乗換え延期が決定的になってしまいました。経済的には出費は避けられたものの、次世代Cクラスのスペックにまたしても翻弄されるかも知れません。2022年モデルのpros&cons、どうなりますことか。